目指す方向性など確認 教育課程編成の手引作成委第1回専門部会・小学校―札幌市
(市町村 2017-09-20付)

札幌市教育課程手引作成委員会
市教委や市内小学校の校長、教頭、教諭が参加した

 札幌市小学校教育課程編成の手引作成委員会は十五日、市内のちえりあで総会および第一回専門部会を開いた。同会の委員約百四十人が参加。三学期までの手引作成に向けて、目指す方向性などを確認した。

 小学校では三十二年度、中学校では三十三年度からの新学習指導要領の全面実施に向けて三十年度から移行期間に入ることから、市教委では学習指導要領改訂の趣旨や移行措置の内容を踏まえた教育課程の編成と実施に資するため、手引の作成に向けた委員会を設置した。

 委員は市教委のほか、市内小学校の校長、教頭、教諭などで構成されている。

 総会では冒頭、同会委員長で札幌市教委の引地秀美学校教育部長があいさつ。新学習指導要領の趣旨や移行措置の内容を踏まえて作成する教育課程編成の手引について「札幌市の子どもたちに未来を切り開いていくための資質・能力を確実に育むため、また、各学校の先生方のよりよい授業実践のために力添えをお願いしたい」と呼びかけた。

 議長あいさつでは、同会副委員長で札幌市立山鼻南小学校の津田安彦校長が登壇。「札幌市の学校教育にとって大変重要な手引となる。札幌市のすべての子どもたちに、将来にわたって学び続ける力を身に付けさせることにつながるよう、皆さんの力を借りながらしっかりと執筆・編集作業を進めたい」と話した。

 続いて、廣川雅之教育課程担当課長が手引作成の方針について説明した。手引作成の基本的な考え方として、①学習指導要領改訂の趣旨について理解を促すとともに、札幌市の学校教育が目指す方向性とのかかわりを示す②移行期間中における教育課程の編成と実施について、新学習指導要領の趣旨を十分に踏まえることを重視する―の二点を提示。特に、①については、学ぶ力の育成に向けて、課題探究的な学習で新学習指導要領の趣旨を踏まえた各教科・領域の指導展開例を示すなど、授業改善に向けた具体化を図ることを求めた。

 総会後は、各教科・領域ごとの十五の専門部会を実施。作成内容や日程などについて確認した。

(市町村 2017-09-20付)

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