札幌市中学校教育課程編成の手引作成委　基本的考え方など確認　教科・領域ごとに専門部会

（市町村 2017-09-21付）

市教委職員や市内中学校の校長、教頭、教諭ら約１００人が参加した

　札幌市中学校教育課程編成の手引作成委員会は十九日、市内のちえりあで総会および第一回専門部会を開いた。市教委、市内中学校から委員約百人が出席。新学習指導要領や移行措置の内容を踏まえた手引の作成に向けて、作成の基本的な考え方などを確認した。

　市教委では、学習指導要領改訂の趣旨や移行措置の内容を踏まえた教育課程の編成と実施に資するため、手引の作成に向けた同委員会を設置。委員は市教委のほか、市内中学校の校長、教頭、教諭などで構成されている。

　総会では冒頭、委員長を務める札幌市教委の引地秀美学校教育部長があいさつ。新学習指導要領の内容から「中学校では小学校教育の基礎の上に、中学校教育を通して身に付けるべき資質・能力を明らかにし、高校教育など、その後の学びに円滑に接続させていくことが望まれている」と話し、手引作成への協力を求めた。

　議長あいさつでは、副委員長で札幌市立中島中学校の小路徹校長が登壇。「札幌市の学校教育にとって非常に大きな意義をもつ手引作成となる。すべての先生が日々の教育実践や、教科の研修に活用しやすい手引づくりを行っていかなければならない」と話した。

　続いて、廣川雅之教育課程担当課長が手引作成の方針について説明。手引作成の基本的な考え方として、①学習指導要領改訂の趣旨について理解を促すとともに、札幌市の学校教育が目指す方向性とかかわりを示す②移行期間中における教育課程の編成と実施について、新学習指導要領の趣旨を十分に踏まえることを重視する―の二点を提示した。

　総会後は、各教科・領域ごとの十三の専門部会を実施。作成内容や日程などについて確認した。

(市町村 2017-09-21付)