札幌市の第３次自殺総合対策行動計画　３１年３月の策定目指す　課題解決へ具体的施策を

（市町村 2017-09-21付）

　札幌市は「第三次自殺総合対策行動計画」を三十一年三月に策定する予定だ。自殺における課題解決に向けた具体的施策などを示すもの。現在、精神保健福祉審議会の自殺総合対策の在り方検討部会で、計画の方向性などを検討している。

　市では、自殺対策について「一人でも多くの命を救う」ことを目標に、五ヵ年計画の「自殺総合対策行動計画」を策定。二十六年には第二次計画を策定し、関係団体などと連携しながら自殺対策に取り組み、自殺者減少などの成果を上げてきた。

　第二次計画の終了を前に、第三次計画の検討を行うため、ことし二月に検討部会を設置。日本自殺予防学会会長で札幌医科大学の河西千秋教授をはじめ、保健・福祉・医療関係者、教育関係者、警察・消防局職員など、様々な分野の委員十八人が、市における自殺の現状などを踏まえ、意見交換を行っている。

　これまでに、各領域からみた自殺対策の課題や、生徒・学生・若者の自殺についてなど課題別の検討と論点整理を実施。三十年二月に検討部会としての最終答申案をまとめる予定となっている。

　答申を参考に、市自殺総合対策推進会議にて第三次計画の協議などを実施。パブリックコメントを経た上で、三十一年三月の策定を目指す。

(市町村 2017-09-21付)