札幌市オリ・パラ教育検討会議 副教材素案で意見交換 五輪ミュージアムの視察も(市町村 2017-09-20付)
学習モデルについても協議した
札幌市スポーツ局は十一日、札幌オリンピックミュージアムで、第二回札幌市オリンピック・パラリンピック教育検討会議を開いた。会議の前に、委員がミュージアムを視察し、現在検討している「札幌オリンピックミュージアムを活用した学習モデル」について見識を広げた。議事では、学習モデルと札幌らしさを生かしたオリパラ教育の「実践事例集」「副教材」の素案について意見交換を行った。
国は、三年後の東京五輪開催に向け、五輪の精神とその価値に基づくスポーツを全国に普及させる「オリンピック・ムーブメント」などを実施している。
札幌市教委では、その趣旨を踏まえ、二十八年度からオリンピック・パラリンピック教育推進事業を展開。これまで「オリンピアン・パラリンピアンを学校に招いて行う学習」「札幌オリンピックミュージアムを活用した学習」などを行ってきた。
同会議は、市教委の同事業を中核に据え、今後の学校教育におけるオリパラ教育を推進するための具体的な方策の検討を行うことを目的に設置された。
議事では、小学三年生の社会科で中心的に行う「札幌オリンピックミュージアムを活用した学習モデル」について、同じく小学三年生が対象の札幌らしさを生かしたオリパラ教育の「副教材」素案、オリパラ教育に関する教員用「実践事例集」の素案について意見交換を実施した。
委員からは、学習モデルに関して「レプリカでいいので、メダルに触れたり、首にかけられるものがあったらいい」といった意見や、展示内容などについて「小学校三年生の学びに寄与するような、よりよい工夫が必要」などの意見がでた。
副教材に関しては、オリパラの理念などについて「もっと膨らませて、丁寧に正確に伝えていく構成はどうか」との意見や、掲載したパラ選手の写真について「パラリンピックといえば身体障がいと偏ってしまっている部分がある。見せ方が重要」などの意見が挙がった。
次回は、今回提示された素案の修正案などの検討を行う予定となっている。
(市町村 2017-09-20付)
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