札幌市教委 29年度学校給食の食物アレルギー対応状況 症状あり113人増の1万6217人 除去食1258人、代替食503人(市町村 2017-09-19付)
札幌市教委は二十九年度「学校給食における食物アレルギー対応の状況」をまとめた。食物アレルギー症状のある小・中学生は、前年度と比べて百十三人増の一万六千二百十七人。アレルギーの原因となる食材では、果物や卵、魚卵が上位を占めた。原因となる食材を使わない除去食の対応を行っている小・中学生は一千二百五十八人、代替食は五百三人だった。
二十九年度の札幌市学校教育指導の実態調査結果(自己申告を含む)から、小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒の割合は、小学校一万九人(一一・二%)、中学校六千二百八人(一四・〇%)で、二十八年度より小学校で〇・一ポイント減少し、中学校で〇・六ポイント増加した。原因となる食材をみると、小学生が果物(三五・〇%)、卵(三四・三%)、魚卵(一六・三%)と続き、中学生も果物(五六・五%)、卵(二〇・五%)、魚卵(一二・一%)の順となっている。
学校給食での対応については、アレルギーで牛乳の飲用を中止している小学生は五百八十九人(〇・七%)、中学生は二百八十八人(〇・七%)。献立内容によって主食や副食を持参している小学生が一千二百三十八人(一・四%)、中学生が四百一人(〇・九%)だった。
除去食の対応をしている小学生は九百三十五人(一・〇%)で、中学生は三百二十三人(〇・七%)。代替食は小学生三百六十三人(〇・四%)、中学生百四十人(〇・三%)となっている。
また、過度の症状があり毎日弁当を持参している小学生は七十二人(〇・一%)、中学生は二十四人(〇・一%)だった。
市教委では数年前から、味や栄養などを考慮した上で、食物アレルギーのある児童生徒も共通して食べることができる献立を検討しており「今後も検討を継続していきたい」と話している。
(市町村 2017-09-19付)
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