29年度道教育功績者表彰 校長など10人に栄誉 12月21日に札幌で表彰式(道・道教委 2017-10-04付)
道教委は、二十九年度道教育功績者表彰の受賞者を決定した。本道の教育の充実発展に尽力した校長、教育委員合わせて十人が栄誉に輝いた。表彰式は十二月二十一日午前十一時から、ホテルライフォート札幌で執り行う。
この表彰は、本道の教育振興に功績のある教育職員その他の教育関係者を表彰して、その功績に報いるとともに、教育の振興に寄与することを目的に昭和二十八年度から実施しているもの。教育職員として在籍し、その功績が特に顕著な人、教育職員として特に模範とすべき行為のあった人などを毎年度表彰している。
本年度受賞者の河原政志氏(岩見沢市立緑中学校長)は、保健体育において、生徒の意欲を引き出すための授業の研究・実践に努め、体力向上に目覚ましい成果を挙げた。
藤根収氏(札幌養護学校長)は、知的障がい教育において、授業改善にかかわる実践研究を実施。教育行政では特殊教育から特別支援教育への転換期における小・中学校などの体制整備、特別支援学校の教育環境の充実に努めた。
毛利繁和氏(函館市立本通中学校長)は、生徒の探究心を育てる数学教育を実践したほか、学力の基礎となる言語活動の充実に取り組み、生徒の考えを理解し、教職員の意識改革につなげるなどの功績を挙げた。
山田幸俊氏(函館市立神山小学校長)は、算数において、個を生かし新しい視点に立った多様な学習展開の具現化を目指す教育実践を展開。地域の人材や環境を生かした教育活動のほか、地域と連携した取組を行った。
小助川浩氏(厚沢部町立厚沢部小学校長)は、道徳教育の充実、コミュニケーション能力向上を図る取組などによって、いじめの未然防止に努めた。また、ICT活用、習熟度に応じた学習を積極的に取り入れるなどした。
澤井陽一氏(鷹栖町立鷹栖小学校長)は「総合的な学習の時間の在り方」などの教育実践や、組織的・系統的なキャリア教育を推進。学校・家庭・地域が連携・協働した教育活動によって、児童の学力向上、健全育成に取り組んだ。
岩田俊二氏(旭川市立北星中学校長)は、数学教育において、個に応じた指導の教育実践を重ね、各種研究大会で発信。ユニバーサルデザインの視点から、生徒一人ひとりの力を伸ばす授業づくり、教職員の資質・能力の向上に取り組んだ。
笹木卓三氏(帯広市立帯広第一中学校長)は「学級経営」「へき地複式教育」「国際理解教育」の分野の教育研究の中心となり、授業公開や実践論文の発表を通し、学校力向上に貢献。企業経営の視点からの戦略を応用した学校のブランド化、生徒・保護者の満足度を高める学校経営の推進に優れた指導力を発揮した。
大山稔彦氏(釧路市立中央小学校長)は、算数教育において、確かな理論と実践研究に基づいた指導に努め、全道規模の各種研究会において発表・助言。優秀な人材の育成に力を注いだ。
栗本英彌氏(浜中町教委委員、元委員長)は、町立高校で郷土について学ぶ「浜中学」の選択科目を設定するなど、地域に密着した教育活動を推進。組織的な行動マニュアルの策定など、計画的に学習や訓練を実施する防災体制確立に向けた取組を進めた。
表彰式は、十二月二十一日午前十一時からホテルライフォート札幌で挙行される。
(道・道教委 2017-10-04付)
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