【解説】道グローバル戦略

（解説 2017-10-11付）

　道は「道グローバル戦略」素案を取りまとめ、パブリックコメントを開始した。

　情報技術の革新や交通網の発達などに伴い、一つの地域の現象や取組が国境を越えて世界全体に影響するグローバル化が急速に進展している。こうした中、本道においても、「世界の中の北海道」として、あらゆる場面でグローバル化を踏まえた取組を進めることが重要となっている。

　このような認識に立ち、道では、今、求められる「グローバル」な視点や、今後、本道が目指す姿を道民と共有しながら、経済分野をはじめ、教育、文化等の取組を連携させるなど、戦略的・効果的な国際関連施策の展開に向けて「道グローバル戦略」を本年度内に策定することとした。

　推進期間は、道総合計画終了年の三十七年度まで。中間年の三十三年度をめどに、世界情勢の変化などを踏まえ、適宜見直す。

　このほど取りまとめた素案では、本道を取り巻く世界情勢や本道の現状などを分析。その上で「世界に売り込む」「世界とつながる」「世界と向き合う」の三つの視点に立ち、総合的な取組を機動的かつ柔軟に推進するとして、今後の展開方向を示している。

　展開方向は「北海道の魅力や強みを生かした海外展開」「世界と北海道をつなぐ環境づくり」「世界情勢の変化への機動的で柔軟な対応」の三点。

　このうち「世界と北海道をつなぐ環境づくり」では「人材・技術を活用した交流・協力の促進」を提起。グローバル化に柔軟に対応できる人材ニーズの高まりなどを受けて「世界を舞台にできる多様な人材づくり」「海外の優秀な人材の活用など海外との人材交流の一層の推進」などを方向性として示している。

　素案は道のホームページで公開中。意見募集は十一月二日まで。

(解説 2017-10-11付)