道教委が幼稚園教育課程研究協議会開く　求められる教育確認　１２０人が講話など通し研鑚

（道・道教委 2017-10-26付）

約１２０人が参加し、新幼稚園教育要領に沿った幼児教育について研鑚を積んだ

　道教委は二十日、札幌市内の道第二水産ビルで幼稚園教育課程研究協議会を開いた。本道の幼児教育の現状と課題に関する説明や、新幼稚園教育要領についての講話などを通して、これから求められる幼児教育と適切な教育課程の編成などについて研鑚を積んだ。

　協議会は、幼稚園などにおける教育課程の編成や課題、新幼稚園教育要領の趣旨を踏まえ、具体的な課題解決の方策を明らかにし、指導の充実や適切な教育課程の編成・実施に資することがねらい。

　道内の国公私立幼稚園の園長・教員、認定こども園の施設長・教員・保育士、保育所の施設長・保育士、特別支援学校の幼稚部担当教員など約百二十人が参加した。

　この日、道教委学校教育局義務教育課の森田靖史主査が「幼児教育の現状と課題」について説明。幼稚園、認定こども園、認定保育所の道内設置状況を示し「保護者のニーズの変化などに対応して、本道における幼児教育施設の設置状況も大きく変化してきている」と指摘。

　また「国際的にも忍耐力、自尊心などの非認知的能力を幼児期に身に付けることが、大人になってからの生活に大きな差を生じさせる」と幼児教育に対する重要性の認識が高まってきていることを強調。「本道におけるすべての幼児教育施設が、施設全体の質の向上を図る取組を実施していくことが大切」と話した。

　引き続き、幼児教育施設と小学校との連携状況などについて話を進めた。

　このあと、文部科学省初等中等教育局の河合優子幼児教育調査官による「新幼稚園教育要領について」の講話や「幼稚園教育において育みたい資質・能力を育てる指導の充実」について演習・協議を行った。

(道・道教委 2017-10-26付)