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道の大規模建築物耐震診断結果　危険性高い学校施設５校　震度６強・７程度で倒壊・崩壊
（道・道教委 2017-10-26付）

　道は二十四日、要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果を公表した。小学校、中学校、義務教育学校、特別支援学校などの学校施設では、震度６強から７程度で倒壊・崩壊の危険性が高い「Ｉ」が五施設、倒壊・崩壊の危険性がある「Ⅱ」が十施設、倒壊・崩壊の危険性が低い「Ⅲ」が二百十五施設、耐震改修工事中が一施設となった。なお、札幌市、函館市、小樽市、旭川市、室蘭市、釧路市、帯広市、北見市、苫小牧市、江別市内に所在する対象建築物については各市が公表。札幌市以外では函館市、小樽市、旭川市、苫小牧市の四市で「Ｉ」が十一施設、「Ⅱ」が九施設となった。

　東日本大震災などの被害を受け、国は二十五年に建築物の耐震改修の促進に関する法律を改正。旧耐震基準で建てられた要緊急安全確認大規模建築物（昭和五十六年五月三十一日以前の旧耐震基準で建築された建築物のうち、一定規模以上のもの）の所有者に耐震診断の実施と結果の報告が義務付けられた。

　道の対象建築物は二百九十二施設。このうち、小学校、中学校、義務教育学校、特別支援学校などの学校施設が二百三十一施設、幼稚園は一施設が対象となっている。

　検査の結果、震度６強から７程度の地震で倒壊・崩壊の危険性が高い「Ｉ」と判定された学校施設が五施設、倒壊・崩壊の危険性がある「Ⅱ」が十施設、倒壊・崩壊の危険性が低い「Ⅲ」が二百十五施設、耐震改修工事中が一施設となった。

　幼稚園は、倒壊・崩壊の危険性が低い「Ⅲ」が一施設となっている。

　「Ｉ」に分類された学校のうち、岩見沢市立中央小学校、白糠町立庶路小学校屋内体育館については、現在建て替えが進められている。伊達市立伊達小学校の屋体棟は、来年度から建替工事に着手する見通し。

　稚内市立稚内中学校の校舎一棟および屋内体育館については建て替えを予定しており、名寄市立名寄中学校の校舎二棟、体育館については未定となっている。

　札幌市、函館市、小樽市、旭川市、室蘭市、釧路市、帯広市、北見市、苫小牧市、江別市内に所在する対象建築物に関しては各市が独自に公表。札幌市を除く九市が公表した要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果のうち、函館市、小樽市、旭川市、苫小牧市内で「Ｉ」に判断された学校施設が十一施設、「Ⅱ」は九施設となった。

◆道および各市の耐震調査結果―学校施設分

　道および札幌市を除く九市が発表した緊急安全確認大規模建築物の調査結果のうち、倒壊・崩壊の危険性が高い「Ｉ」、倒壊・崩壊の危険性がある「Ⅱ」と判断された学校施設はつぎのとおり（①耐震改修等の内容②耐震改修等の実施時期）。

【道】

▼Ｉ

▽中央小（岩見沢市）＝①建替②二十九年七月～三十一年一月

▽伊達小屋体棟（伊達市）＝①建替②三十年八月～三十一年三月

▽名寄中校舎一（名寄市）＝①未定②未定

▽名寄中校舎二（名寄市）＝①未定②未定

▽名寄中体育館（名寄市）＝①未定②未定

▽稚内中校舎二（稚内市）＝①建替②未定

▽稚内中屋体棟（稚内市）＝①建替②未定

▽庶路小屋体棟（白糠町）＝①建替②二十七年十二月～三十年三月