小・中学校新教育課程説明会―道教委　円滑な実施に向けて研鑚　新学習指導要領などテーマに

（道・道教委 2017-10-25付）

教職員、市町村教委職員など約２００人が参加した

　道教委は二十三日、ＴＫＰ札幌駅カンファレンスセンターで小・中学校新教育課程説明会を開いた。文部科学省初等中等教育局国際教育課の桜井康仁課長補佐が「新しい学習指導要領の考え方～中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ」「英語教育改革の動向」をテーマに講義。参加した約二百人は、聴講・演習を通して、新学習指導要領の円滑な実施に向けて研鑚を積んだ。

　本道における教育課程の編成・実施上の課題や新学習指導要領が目指す理念の実現方策を明らかにし、先行実施に向けた教育課程編成の具体について理解を深めるもの。

　公立小・中学校、義務教育学校、中等教育学校の校長、教頭、主幹教諭、教務主任のほか、市町村教委の職員合わせて約二百人が参加。例年より多くの市町村教委の職員が参加し、新学習指導要領への関心の高さを示す形となった。

　この日、ＴＫＰ札幌駅カンファレンスセンター内にＡ会場とＢ会場を設置。Ａ会場で講義を行い、講義内容をＢ会場に動画でライブ配信したほか、質疑応答も行った。

　はじめに、文科省初等中等教育局国際教育課の桜井課長補佐が「新しい学習指導要領の考え方～中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ」と題して、新学習指導要領のポイント、移行措置の概要や必要な条件整備などに関して講義した。

　午後からは、桜井課長補佐が「小・中学校における英語教育の充実に向けて」をテーマに、英語教育の現状と課題、新学習指導要領の方向性について説明。ＪＥＴ―ＡＬＴ、ＪＥＴプログラムコーディネーターの活用事例などを紹介した。

　最後に演習・協議を実施。目指す子ども像の共有や重点化を図るために取り組むべきこと、学校のグランドデザインを保護者、地域に説明する際に必要なことについて協議した。また、研修内容を各管内で普及・啓発するため、参加者は伝えるべき内容を整理してまとめた。

(道・道教委 2017-10-25付)