釧路局が特別支援教育充実セミナー　実践発表、グループ演習など　指導・支援充実へ研鑚

（道・道教委 2017-10-26付）

管内の学校・園などから約８０人が参加し、支援体制の充実について理解を深めた

　【釧路発】釧路教育局は二十日、釧路教育研究センターで特別支援教育総合推進事業・特別支援教育充実セミナーを開いた。管内の学校・園や子ども発達支援センターなどから約八十人が参加。実践発表やグループ演習などを通して、特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実について共通理解を図った。

　道教委と道保健福祉部が共催で実施しているもの。「校内研修プログラム」や「通常の学級における特別支援教育の視点を生かした〝実践事例集〟」を活用した説明や演習、「発達障がい支援成果普及事業」における推進校や推進地域からの発表などを通して、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実を目指している。

　また、『支援体制づくり取組事例集』を活用した「発達障がい支援成果普及事業」における推進地域の説明や、教育関係者と保健・福祉関係者との協議を通じて、市町村における早期からの教育相談・支援体制の充実を図ることを目的とした。

　午前中は「指導・支援の充実」をテーマに、推進校である標茶町立標茶幼稚園の武山倫子園長、標茶町立虹別小学校の湯浅憲二教諭、標茶町立虹別中学校の小杉山真理教諭、標茶高校の山﨑直也教諭が取組を発表した。

　うち、虹別小では、特別支援校内研修プログラムを使った研修を行い、学校全体で、①学習内容が分かりやすい板書②視覚支援の活用③互いのよさを認め合う活動―の三点に取り組んだ。成果として「課題や授業の流れを意識した板書になった」「声の大きさを示す〝声ものさし〟を掲示し指導したことで、友達同士で意識し合うようになった」「〝いいことカード〟を書いてもらうことで、友達のよいところに目を向けるようになった」ことを挙げた。

　午後からは「市町村における早期からの相談支援体制の充実および市町村内のネットワーク構築」をテーマに保護者による説明やグループ演習などを行った。

(道・道教委 2017-10-26付)