道教委 旭川美術館でアートギャラリー説明会 資源活用し地域活性化へ 来年度の事業展開など確認
(道・道教委 2017-10-27付)

旭川美術館アートギャラリー説明会
参加者は事業の趣旨などについて理解を深めた

 【旭川発】道教委の本年度新規事業「アートギャラリー北海道」事業の説明会(旭川会場)が十六日、道立旭川美術館で行われた。管内の公立および私立美術館、文化施設等の担当職員などが参加。来年四月からの事業展開に向け、担当者から具体的な事業内容や連携方法などの説明を聞き、理解を深めた。

 この事業は、道立美術館や私立美術館、文化施設などの多様なコレクションを資源とし、発信・活用することで、道内の美術館などをネットワークでつなげ、来館者の増加や地域の活性化を目指すもの。

 また、道内の美術館などが連携して、各館の所蔵作品を紹介する展覧会の開催のほか、モバイル・スタンプラリーやワークショップなどのイベントにおける協力、共通のロゴマークやポスター、各館の情報を掲載したチラシなどを作成して情報提供、PR活動の取組を進める。

 説明会は、来年四月からの事業展開に向けて、参加者に具体的な事業の趣旨や連携の方法などについて理解を深めるために実施したもの。

 冒頭、文化財・博物館課の小松智子課長があいさつ。管内の道立美術館において、来客数が伸び悩んでいることや決められた財源の中で、どれだけの企画や広報活動などができるかが課題となっていることを報告した。

 その上で、美術館の使命は、著名な作家の作品を紹介するとともに、美術の素晴らしさを伝えていかなければならないことを説明。「垣根を越えて力を合わせて、多くの人が足を運んでくれるような環境づくりをお願いしたい」と呼びかけた。 

 続いて、文化財・博物館課博物館グループの久米淳之主幹が事業について説明したほか、道立旭川美術館の土岐美由紀学芸課長が、事業の一環として企画している展覧会(案)についてプレゼンテーションした。このあと、文化財・博物館課博物館グループの近藤克紀主査が広報活動やロゴ、観覧料などについて説明した。

 質疑応答では「事業の目的が明確に分かるような説明をしてほしい」「様々な施設とつながれるのは非常に楽しみ」などの意見が挙がっていた。

(道・道教委 2017-10-27付)

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