道・道教委が地域学校協働活動推進研修会道北会場 人材活用へ情報を交流 活動のさらなる充実目指す
(道・道教委 2017-11-01付)

地域学校協働活動推進研修会・石田主査
石田主査は国の動向を踏まえ、放課後子ども総合プランの推進に関する情報を提供した

 【旭川発】道・道教委は十月二十四日、上川合同庁舎で第二回道地域学校協働活動推進研修会(道北会場)を開いた。上川教育局と上川総合振興局保健環境部が所管。地域学校協働活動推進員やコーディネーター、教育活動推進員、教員など九十五人が参加。協議、演習、情報交流などを通して、地域学校協働活動の充実に向け理解を深めた。

 研修会は、専門的な演習や講義によって、地域の教育支援活動を推進する人材の資質向上を図るとともに、他市町村との情報交流を通して、地域の教育支援活動等の充実を図ることが目的。

 冒頭、上川教育局の佐藤潤一教育支援課長があいさつ。小・中学校の新学習指導要領に示された「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、地域の人材や資源の活用、放課後や土曜日等の教育活動などを推進する地域学校協働本部との連携が求められていることを説明。各地域において「地域学校協働活動推進員を配置するなど、地域と学校との連携・協力体制の整備が重要」と強調。「地域の未来を担う子どもたちに必要な資質・能力を一層確実に育成していただくよう取組の充実をお願いしたい」と呼びかけた。

 続いて、道教委義務教育課の石田貴宏主査が「地域学校協働活動および放課後児童クラブの方向性について」説明。放課後子ども総合プランの推進について、共働き家庭などの“小一の壁”を打破するとともに、次代を担う人材を育成するため、すべての就学児童が放課後を安全・安心に過ごし、多様な体験活動を行うことができるよう、一体型を中心とした放課後児童クラブおよび放課後子供教室の計画的な整備を進めることを趣旨としていることを紹介。

 今後の推進方策として「市町村行動計画等に基づく計画的な整備や学校施設の徹底活用、共通プログラムの充実などが求められている」指摘。また、放課後児童クラブと放課後子供教室を一体化することで「学校の余裕教室などを活用することによって、児童にとって安全・安心な居場所を確保するとともに、学校と連携した取組を推進できる」「放課後児童クラブの児童も含めたすべての児童を対象として充実した学習・体験を提供することができる」などのメリットを示した。

 続いて、中川町教委社会教育(地域おこし協力隊)の山本遥氏が町の取組について報告。子どもたちの夏季休業期間中を活用した「夏休みワクワク体験教室サマースクールinちゃいむ」を紹介。期間中の各種イベントによって、子どもたちの家庭でのメディア接触時間の見直しや、望ましい生活習慣の定着、学力の向上など、地域全体で子どもたちを育む機運の醸成を目的とした取組を振り返った。

 期間中実施したお弁当づくり教室、一日中学生体験について、取り組む子どもたちの写真を紹介したほか、子どもたちの様子や参加者からのアンケート内容、成果と課題などを報告した。

 このあと、参加者はそれぞれ選択研修Ⅰ・Ⅱ、コーディネーター研修などに分かれ、専門的な知識について理解を深めたほか、講義・演習では各地域の取組や現状などについて情報交流した。

(道・道教委 2017-11-01付)

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