新しい「北海道総合教育大綱」 今月中めどに知事決定へ 第3回道総合教育会議で了承
(道・道教委 2017-10-27付)

道総合教育会議
高橋知事、柴田教育長などが出席

 道は二十五日、ホテルポールスター札幌で二十九年度第三回道総合教育会議を開き、新しい「北海道総合教育大綱」案を了承した。大綱案は、前回会議で示した素案に「人々の多様性を受け止め、協働しながら」「家庭の教育力向上に向けた支援」「地域が一体となって取り組む」などの文言を追加した。今回会議での了承を受け、今月中をめどに「大綱」を知事決定する。

 新しい「大綱」については、道が八月の第二回道総合教育会議で素案を提示。会議での協議やパブリックコメント、道議会での議論を経て、案を取りまとめた。

 大綱案は「基本理念」「基本方針」「施策体系」の三章と「北海道の現状と展望」で構成している。

 基本理念では、今後、目指すべき人材像として「その先の道を切り拓く北海道人」を掲げている。素案からの変更点では、その人材が「人々の多様性を受け止め、協働しながら」新たな価値の創出などにチャレンジすることを追加した。

 基本理念の柱に「北海道に思いを寄せる」「社会で自立し共に支え合う」「未来を切り拓く」の三点を掲げ、それらの柱ごとに基本方針を設定。それらに基づく教育施策として「家庭の教育力向上に向けた支援」「互いの多様性を活かし」「地域が一体となって取り組む」などの文言を付け加えた。

 第三回会議には、高橋はるみ知事、柴田達夫教育長、道教委委員、道幹部合わせ十人が出席した。

 白梅学園大学大学院の無藤隆特任教授が、今後の幼児教育について講話を行ったあと、大綱案について協議。

 柴田教育長は「これまでの会議での議論を十分反映して策定いただいた。道教委として、この内容に賛同する。新しい教育計画の策定作業を進めているので、大綱の理念を十分踏まえて行う。また、知事部局と連携しながら、施策を進めていく」と述べた。

 また、教員の働き方改革に関連し「部活動の外部指導者の活用について、知事部局と連携しながら検討を進めていきたい」との考えを示した。

 高橋知事は「国の制度の活用を視野に入れながら、知事部局と教育委員会とが連携を図って進めていきたい」と述べた。

 会議では大綱案を了承。それを受け、今月末までをめどに、新しい大綱を知事決定する。

(道・道教委 2017-10-27付)

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