輝かしい功績たたえる 29年度道文化賞贈呈式
(道・道教委 2017-11-01付)

道文化賞贈呈式
本道の文化の振興に貢献した5個人1団体の功績をたたえた

 道は十月三十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度道文化賞・文化奨励賞贈呈式を執り行った。書家で道教育大学名誉教授の辻井京雲氏ら三個人が道文化賞、美術家・美術教育家の澁谷俊彦氏ら二個人一団体が道文化奨励賞を受賞した。

 道文化賞は、本道の芸術、科学、教育などの文化の向上発達に関し、特に顕著な功績を挙げた個人・団体を顕彰するもの。道文化奨励賞は、今後の活躍が期待される個人・団体に送られる。

 昭和二十四年度に道教委が創設。平成二十四年度からは道知事表彰として実施しており、今回で六十九回目となる。

 本年度、道文化賞は辻井氏のほか、洋画家の鉾井直作氏、版画家・画家の渡会純价氏が受賞。道文化奨励賞は、澁谷氏のほか、道教育大札幌校教授・道詩人協会会長の若宮明彦氏、NPO法人樽前artyプラスが受賞した。

 贈呈式では、高橋はるみ知事が式辞。「それぞれの分野において、長きにわたりたゆむことなく研鑚を積み重ね、輝かしい成果を上げて北海道の文化・芸術の発展に大きく貢献した」と受賞者・団体をたたえ「今後とも道内各地の活動を牽引し、本道の文化の振興に一層の理解と協力をお願いしたい」と述べた。

 受賞者選考経過報告のあと、高橋知事が受賞者一人ひとりに表彰状と副賞を手渡した。

 続いて、道議会環境生活委員会の志賀谷隆委員長が祝辞。「これからも北海道の根付いた活動を展開して、本道文化の発展はもとより、世界に向けて北海道発の文化を発信してほしい」と期待した。

 道教委の柴田達夫教育長は「皆さんのこれまでの功績、活動は、北海道の文化振興に大きな活力を与え、後進の方々の目標となるもの」とたたえ「引き続き、本道の文化振興、青少年の健全な育成に、なお一層の力添えをいただきたい」と述べた。

 このあと、受賞者があいさつ。辻井氏の代理として出席した長男の辻井樹氏は「諸先生と諸先輩、家族の理解と協力に助けられた。今後もよい仕事をし、北海道の発達に貢献したい」と辻井氏のメッセージを代読した。

 鉾井氏は「まだ人間的にも作品的にも未熟、未完であるが、未完を楽しみながら、創作を続けていきたい」、渡会氏は「命の続く限り、制作に励んでいきたい」と意気込みを述べた。

(道・道教委 2017-11-01付)

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