道総合計画の28年度進捗状況 学力調査の目標進捗率は中学97%超 体力・運動で中・女子以外96%超
(道・道教委 2017-11-06付)

 道は、道総合計画の二十八年度進捗状況をまとめた。全国学力・学習状況調査結果の「平均正答率の状況」では、二十九年度までに全管内で全国平均正答率以上を達成することを目標値に設定し、進捗率は小学校が各科目とも九四%超、中学校が九七%超となった。体力・運動能力の状況では、小学校男子、小学校女子、中学校男子が九六%超だが、中学校女子が九〇・四%だった。国際理解教育を行っている公立高校の割合は九七・五%などとなった。

 十月二十七日に開かれた第二回道総合開発委員会計画部会で公表したもの。

 道は、二十八年度から十年間を計画期間とする新たな総合計画を開始。長期的な展望から、道の政策の基本的方向を総合的に示した。個別具体的な施策・事業については、総合計画が示す政策の基本的方向性に沿って策定する特定分野別計画などに委ね、一体で推進するとしている。

 項目「北海道の未来を拓く人材の育成」の「平均正答率の状況」では、二十九年度までにすべての管内で全国学力・学習状況調査結果の平均正答率の全国平均値以上を達成することを目標値に設定した。二十八年度時点での進捗率は、小学校が国語A九七・四%、国語B九六・九%、算数A九七・〇%、算数B九四・三%。中学校が国語A九九・三%、国語B九七・七%、数学A九九・四%、数学B九八・二%となった。

 「児童生徒の体力・運動能力の状況」では、二十九年度までに全国体力・運動能力、運動習慣等調査における総合得点の全国平均値以上を達成することを目標値とし、進捗率は小学校男子九八・〇%、小学校女子九六・六%、中学校男子九六・八%、中学校女子九〇・四%となっている。

 「生涯学習の成果を活用している住民の割合」では、三十七年度までに生涯学習の成果を活用している住民の割合八〇%以上を目標値に設定。進捗率は七三・三%で、道は「『生涯学習の現状』の発行や各市町村教委担当者への説明会の実施などによって、学んだ成果を生かすことの意義や必要性について理解が広がった」としている。

 姉妹校との生徒交流や外国人による講演会など、国際理解教育を行っている公立高校の割合は、三十一年度までの目標値として一〇〇%を設定。進捗率は九七・五%で、各学校で海外からの留学生や教育旅行を積極的に受け入れる体制が整備されたこと、「高校英語力向上事業」による英語母国語話者による講演会を実施したことなどを要因に挙げている。

 「外国人留学生数」に関しては、三十七年度までに三千人以上を目標値とし、二十八年度は二千八百九十七人、進捗率は九六・六%。

 「いじめに対する意識」では、全国学力・学習状況調査結果における「いじめはどんな理由があってもいけないことだと思う」との項目に「当てはまる」と回答した児童生徒の割合について、小中とも二十九年度までに一〇〇%となるよう目標値に設定した。進捗率は小学校八五・〇%、中学校七三・六%となっており、指導の在り方に関する市町村教委や学校に対する指導助言、定期的なアンケート調査の実施、教育相談体制の充実など、いじめ未然防止の対策を行ったことで、前年度よりわずかに向上したとしている。

(道・道教委 2017-11-06付)

その他の記事( 道・道教委)

寄付者に感謝状を贈呈 高橋知事がほっかいどう未来チャレンジ基金で

ほっかいどう未来チャレンジ基金感謝状  道は六日、道庁本庁舎で「ほっかいどう未来チャレンジ基金」寄付者への知事感謝状の贈呈式を行った。高橋はるみ知事が㈲キョウゴクの京極琢弥代表取締役に感謝状を手渡し「寄付を活用させていただき、北...

(2017-11-09)  全て読む

子どもの未来を考える会 中学生の職業意識向上を 道と市立専修学校が意見交換

子どもの未来を考える会専修学校の部  道は二日、私立専修学校関係者との意見交換会「子どもの未来を考える会(専修学校の部)」を札幌市内の吉田学園医療歯科専門学校で開いた。初めて実施したもので、高橋はるみ知事が札幌市内の道美容専門...

(2017-11-08)  全て読む

小中一貫教育推進事業・取組の成果と課題―道教委

 道教委は、文部科学省指定事業である「小中一貫教育推進事業」の協力市町の取組の概要を取りまとめた。十月十一日に札幌市内の道第二水産ビルで開かれた小中一貫教育推進事業運営会議で公表したもの。小...

(2017-11-08)  全て読む

北海道総合教育大綱の概要

道総合教育大綱基本方針  道が決定した「北海道総合教育大綱~〝その先の道を切り拓く北海道人〟を育む」の概要はつぎのとおり。 【基本理念】 ▼「その先の道を切り拓く北海道人」を地域で大切に育みます  ふるさと北...

(2017-11-07)  全て読む

新しい北海道総合教育大綱決定 総力挙げ「北海道人」育成 基本方針5点のもと各種施策

 道は、新しい「北海道総合教育大綱」を決定した。新しい大綱では、今後、目指すべき人材である「その先の道を切り拓く北海道人」を学校や家庭、地域、行政など北海道の総力を挙げて育むことを基本理念に...

(2017-11-07)  全て読む

第2期道スポーツ推進計画骨子素案―30~34年度 スポーツ王国実現目指す 幼少期からスポーツ機会充実へ

 道は、第二期道スポーツ推進計画骨子素案をまとめ、一日に札幌市内かでる2・7で開かれた第二回道スポーツ推進審議会で報告した。三十~三十四年度の五ヵ年を計画期間とするもの。「スポーツ王国北海道...

(2017-11-06)  全て読む

学びの集大成を発表 道キャリア教育サミット―道教委

道教委キャリア教育サミット発表  道教委は十月三十一日、ホテルライフォート札幌で「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の集大成となる道キャリア教育サミットを開いた。研究指定校の児童生徒が小中高連携による体系的なキャリア...

(2017-11-02)  全て読む

釧路局が学習会 釧路市昭和小・学校力向上総合実践事業 道教育大・萬谷教授が講演 場面の中で英語を学ぶ

学校力向上学習会萬谷隆一氏講演  【釧路発】釧路教育局は十月二十六日、釧路市立昭和小学校(鈴木美恵校長)で学校力向上に関する総合実践事業アドバイザー派遣事業「第一回学習会」を開いた。初任段階研修(二年次研修)を兼ねて開催。...

(2017-11-02)  全て読む

道教委が第2回教員育成協議会 年内にも「指標」策定へ キャリアステージに応じて

道教員育成協議会  道教委は十月三十日、札幌市内の道第二水産ビルで第二回道教員育成協議会を開き、北海道における「教員育成指標」について協議した。理想とする教員の姿である「求める教員像」と、その実現に向けた「キ...

(2017-11-01)  全て読む

輝かしい功績たたえる 29年度道文化賞贈呈式

道文化賞贈呈式  道は十月三十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度道文化賞・文化奨励賞贈呈式を執り行った。書家で道教育大学名誉教授の辻井京雲氏ら三個人が道文化賞、美術家・美術教育家の澁谷俊彦氏ら二個人一団...

(2017-11-01)  全て読む