第2期道スポーツ推進計画骨子素案―30~34年度 スポーツ王国実現目指す 幼少期からスポーツ機会充実へ
(道・道教委 2017-11-06付)

 道は、第二期道スポーツ推進計画骨子素案をまとめ、一日に札幌市内かでる2・7で開かれた第二回道スポーツ推進審議会で報告した。三十~三十四年度の五ヵ年を計画期間とするもの。「スポーツ王国北海道の実現~〝スポーツ〟の風で未来をひらく」を目指し「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」など四つの基本方針、「スポーツで変わる北海道民」など五つの柱を提示。様々な世代のライフステージに応じたスポーツ活動の推進、幼少期からのスポーツ機会の充実と子どもの体力向上、応援文化の構築などの方向性を示した。

 道スポーツ推進基本計画は、国のスポーツ基本法に基づく地方スポーツ推進計画。道は、三十年度から五ヵ年を計画期間とする第二期計画の策定に向け準備を進めている。

 一日の第二回道スポーツ推進審議会で計画の骨子素案を報告。基本方針に「北海道らしく、スポーツを〝する〟〝みる〟〝ささえる〟」「スポーツの価値で、北海道に好循環(ひと、もの、げんき)を生み出す」「スポーツで北海道と世界を結ぶ」「東京2020の好機をつかみ、〝その先の、道へ〟つなぐ」の四点を掲げた。

 計画策定の柱は、①スポーツで変わる北海道民②スポーツで変える地域・経済・共生社会③どさんこ選手の国際競技力の向上④スポーツを通じた人づくり⑤東京2020の開催、札幌冬季オリパラの招致による北海道レガシーの創出―の五つ。

 柱①では、幼少期からのスポーツ機会の充実と子どもの体力向上に向けて「体育や部活動など学校教育活動の充実強化」「家庭におけるスポーツへの理解促進」などの具体的方策を提示。このほか、プロスポーツとの連携による応援人口の拡大、ウィンタースポーツなど地域スポーツの奨励などを挙げている。

 柱②では、地域の振興、経済の活性化、共生社会の創造を図るため、スポーツツーリズムの振興、他分野との連携による関連市場の拡大、関係団体や特別支援学校などとの連携による障がい者スポーツ機会の創出などを挙げている。

 柱③では、次世代アスリートの発掘・育成、国内外からのスポーツ合宿誘致や海外選手との交流機会の拡大、ウィンタースポーツの競技力向上などを提示。

 柱④では、スポーツを通じた礼儀や社会性の習得、応援を通じた北海道に対する郷土愛の醸成、食育や栄養学、アンチ・ドーピングに関する教育の推進など、人間力の形成を図る方策を挙げた。また、アスリートのセカンドキャリア支援方策の検討などスポーツ人材の働く環境づくり、スポーツボランティアの普及促進、大学との連携によるスポーツ人材の養成を掲げている。

 柱⑤では、東京オリパラ開催による好機の活用、札幌冬季オリパラ競技大会招致への取組推進などの方策を示した。

 今後、来年一月にパブリックコメントを実施したのち、来年の一定道議会に計画案を示し、年度内の策定を予定している。

(道・道教委 2017-11-06付)

その他の記事( 道・道教委)

子どもの未来を考える会 中学生の職業意識向上を 道と市立専修学校が意見交換

子どもの未来を考える会専修学校の部  道は二日、私立専修学校関係者との意見交換会「子どもの未来を考える会(専修学校の部)」を札幌市内の吉田学園医療歯科専門学校で開いた。初めて実施したもので、高橋はるみ知事が札幌市内の道美容専門...

(2017-11-08)  全て読む

小中一貫教育推進事業・取組の成果と課題―道教委

 道教委は、文部科学省指定事業である「小中一貫教育推進事業」の協力市町の取組の概要を取りまとめた。十月十一日に札幌市内の道第二水産ビルで開かれた小中一貫教育推進事業運営会議で公表したもの。小...

(2017-11-08)  全て読む

北海道総合教育大綱の概要

道総合教育大綱基本方針  道が決定した「北海道総合教育大綱~〝その先の道を切り拓く北海道人〟を育む」の概要はつぎのとおり。 【基本理念】 ▼「その先の道を切り拓く北海道人」を地域で大切に育みます  ふるさと北...

(2017-11-07)  全て読む

新しい北海道総合教育大綱決定 総力挙げ「北海道人」育成 基本方針5点のもと各種施策

 道は、新しい「北海道総合教育大綱」を決定した。新しい大綱では、今後、目指すべき人材である「その先の道を切り拓く北海道人」を学校や家庭、地域、行政など北海道の総力を挙げて育むことを基本理念に...

(2017-11-07)  全て読む

道総合計画の28年度進捗状況 学力調査の目標進捗率は中学97%超 体力・運動で中・女子以外96%超

 道は、道総合計画の二十八年度進捗状況をまとめた。全国学力・学習状況調査結果の「平均正答率の状況」では、二十九年度までに全管内で全国平均正答率以上を達成することを目標値に設定し、進捗率は小学...

(2017-11-06)  全て読む

学びの集大成を発表 道キャリア教育サミット―道教委

道教委キャリア教育サミット発表  道教委は十月三十一日、ホテルライフォート札幌で「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の集大成となる道キャリア教育サミットを開いた。研究指定校の児童生徒が小中高連携による体系的なキャリア...

(2017-11-02)  全て読む

釧路局が学習会 釧路市昭和小・学校力向上総合実践事業 道教育大・萬谷教授が講演 場面の中で英語を学ぶ

学校力向上学習会萬谷隆一氏講演  【釧路発】釧路教育局は十月二十六日、釧路市立昭和小学校(鈴木美恵校長)で学校力向上に関する総合実践事業アドバイザー派遣事業「第一回学習会」を開いた。初任段階研修(二年次研修)を兼ねて開催。...

(2017-11-02)  全て読む

道教委が第2回教員育成協議会 年内にも「指標」策定へ キャリアステージに応じて

道教員育成協議会  道教委は十月三十日、札幌市内の道第二水産ビルで第二回道教員育成協議会を開き、北海道における「教員育成指標」について協議した。理想とする教員の姿である「求める教員像」と、その実現に向けた「キ...

(2017-11-01)  全て読む

輝かしい功績たたえる 29年度道文化賞贈呈式

道文化賞贈呈式  道は十月三十日、ホテルライフォート札幌で二十九年度道文化賞・文化奨励賞贈呈式を執り行った。書家で道教育大学名誉教授の辻井京雲氏ら三個人が道文化賞、美術家・美術教育家の澁谷俊彦氏ら二個人一団...

(2017-11-01)  全て読む

道教委 CS協議会・道東ブロック 制度の適切な理解図る

CS協議会  【釧路発】道教委は十月二十六日、釧路教育研究センターでコミュニティ・スクール協議会(道東ブロック)を開いた。十勝・釧路・根室・オホーツク管内の教委職員、学校職員、学校運営協議会委員など百二...

(2017-11-01)  全て読む