札幌市養護教員会が全市研修会 藤田医師 子に十分な睡眠を 寝不足の健康問題学ぶ
(関係団体 2017-10-26付)

札幌市養護教員会全市研
参加者は睡眠不足が引き起こす健康問題などについて理解を深めた

 札幌市養護教員会(花田えりか会長)は二十四日、ホテルライフォート札幌で全市研修会を開いた。ウェルネス望洋台医院・小樽睡眠クリニックの藤田雅彦院長が、睡眠不足が引き起こす子どもの健康問題などについて講演。参加者は、講演を通じて養護教諭としての資質向上を図った。

 開会式であいさつに立った花田会長は、睡眠にかかわる子どもの健康問題への関心が高まっていることにふれ、講師の藤田氏を紹介。子どもの生活習慣や睡眠に関する問題について「心や体に大きな影響を及ぼしていることを今ほど強く思わない時代はない」と強調した。

 続いて、藤田院長が「朝寝坊のこどもたちへ~体内時計を壊さないで」と題して講演。人を含んだ地球上の生命体には、体内時計をつかさどる遺伝子が存在していることを紹介した。体内時計を正しく朝にスタートさせるために「太陽の光を目から取り入れること」「朝食を取ること」「通勤・通学といった運動をすること」を挙げ、朝の過ごし方の重要性を説いた。

 また、就寝してから一回目のノンレム睡眠で、疲労を回復させる効果などをもった「ヒト成長ホルモン」が大量に分泌されることを解説。子どもの成長においても、運動能力や記憶力の増進、肥満児化を防止するといった働きがあることを説明した。

 このほか、学校に行けないという理由で来院する多くの子どもが、睡眠の質などを下げる原因となる低血圧症候群や鉄欠乏症となっていることのほか、睡眠不足が原因とされる重大事故を紹介し「睡眠不足は膨大な損害をもたらす」と強調した。

 世界睡眠学会が発表した「睡眠ガイドライン2015」では、六~十三歳は九~十一時間、十四~十七歳は八~十時間の睡眠を取ることが推奨されているとして「日本の子どもも世界基準に合わせたらいいのでは」と、十分な睡眠時間を確保することを勧めた。

(関係団体 2017-10-26付)

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