札幌市小学校教頭会が全市研修会　保護者対応のポイント確認　市教委から講師招き講話

（関係団体 2017-11-06付）

市教委の上田学校相談支援担当係長が家庭との連携の在り方について講演した

　札幌市小学校教頭会（宗石健太郎会長）は十月二十六日、市内のちえりあで第三回全市研修会を開いた。札幌市教委児童生徒担当課の上田雅也学校相談支援担当係長が「家庭との連携による生徒指導」と題して講演。講演を通して、教頭としての資質・能力の向上を図った。

　冒頭、宗石会長があいさつ。映画監督の山田洋次氏の言葉から「関係者みんなで意見を出し合ってかかわり合い、深め合うことが大切だと思う。本会もお互いにかかわり合いながら深め合うことができれば」と話した。

　続いて、上田係長が「家庭との連携による生徒指導」と題して講演した。

　上田係長は、核家族化や少子化などの状況から家庭との連携による生徒指導の必要性を提示。学校において社会生活のルールの習得や望ましい人間関係の形成など、社会規範、基本的倫理観の育成に努めることを求めた。

　保護者や地域との適切な対応については「事実をもとに」「誠意をもって」「法的な根拠をもって」「組織的に」の四点を提示。「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」など、客観的な事実に基づいて対応することや、意見・苦情を受けた人が抱え込むことなく管理職などに報告し、組織的に対応することを求めた。

　また、管理職として留意すべきこととして「報告・連絡・相談体制の確立」「正確な事実確認とそれに基づいた判断」「教職員の気持ちを考える」など五点を提示した。

(関係団体 2017-11-06付)