北理研が研究大会旭川大会 主体的な追究生む学習を(関係団体 2017-11-07付)
参加者250人は公開授業や分科会などを通して、協議を重ねるとともに、研究を深めた
【旭川発】道小学校理科研究会(=北理研、永田明宏会長)は二日、旭川市立東光小学校で第六十四回道小学校理科教育研究大会旭川大会を開いた。二百五十人が参加し、旭川市内の小学校三会場で公開授業を参観したほか、授業分科会や学年別分科会で協議。全道の理科教育の一層の充実に向けて研鑚を積んだ。
主管は北理研旭川支部と旭川市教育研究会理科部。
北理研は、全道主題を「仲間と共に自然を見つめ、学ぶ喜びを生み出す問題解決」と設定し、二年目。本年度は、研究の重点を「主体的な追究が連続する学習」とし、①子ども主体の追究を生む自然事象の位置付け②解決からつぎの目標を生む学習展開―の二つの視点を据え、研究に取り組んできた。
北理研旭川支部の研究主題は「自らかかわり、科学的に考え、理論をつくる子供の育成」。主体的な学びをスタートさせる工夫や仲間とともに妥当な考えをつくり出す工夫、単元を超えて学び続ける工夫の研究を進め、子どもがもつ“感性”を大切にし、自然とふれ合い、豊かに感じることのできる子どもの育成を目指し、問題解決に向けて、研究に取り組んできた。
この日、東光小、旭川市立愛宕東小学校、道教育大学附属旭川小学校が授業を公開したあと、参加者は開会式に臨んだ。
冒頭、永田会長があいさつ。新学習指導要領の公示を受け、本年六月に解説が公表されたことにふれ、それを具現化するためには「教師自身が“授業はこれでよい”としてはいけない。子どもたちの学びにつなげ、“楽しい”と思わせるような授業の工夫を図り、研究を進めていかなければならない」と強調。その上で「切磋琢磨して意見を言い合える仲間はこの上ないもの。研究協議を深めてほしい」と求めた。
来賓祝辞では、上川教育局の中島康則局長と旭川市教委の赤岡昌弘教育長が登壇。中島局長は「児童の思考の過程を大切にした問題解決的な学習の在り方や小学校理科教育における今日的な課題などについて研究を深められるのは大変意義深く、多くの成果が得られると期待している」と述べた。
赤岡教育長は「大会が開かれた昭和三十三年から本市が会場になったのは八回目。今回も、その実践の成果が全道に向けて旭川から発信されることに大きな喜びを感じている」と述べ、理科教育のより一層の充実に向け「新学習指導要領の趣旨を踏まえ、実践の交流や協議を深めてほしい」と呼びかけた。
続いて、北理研の三田村剛研究部長が研究概要の説明をしたほか、第六十四回北理研旭川大会研究部の加藤久貴教諭と馬場大輔教諭が旭川支部研究提言を行った。このあと、参加者は授業分科会と学年別分科会を実施した。
このほか、指導講話では文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官・鳴川哲也氏を講師に招き「自然に学び、科学を創る新しい理科教育」と題して講演を行った。
(関係団体 2017-11-07付)
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