日本生涯教育学会道支部が第35回道生涯学習研究集会 社会教育の役割探究 自然災害発生に備えて
(関係団体 2017-11-07付)

道生涯学習研究集会
研究・実践発表や講演、研究協議を行った

 日本生涯教育学会道支部(佐久間章支部長)は十月二十八日、札幌市内の北海学園大学豊平キャンパスで第三十五回道生涯学習研究集会を開いた。テーマ「災害に備える〝社会教育〟にできること」のもと、研究・実践発表、特別講演、研究協議を行った。

 研究集会は、本道の地域性を踏まえた生涯学習社会の実現を目指し、道内の生涯学習にかかわる研究者や実践者、生涯学習に関心をもつ道民などが一堂に会し、日ごろの研究成果や実践の発表、意見交換を通して相互の交流を深め、協力関係の一層の促進を図ろうと毎年度開いているもの。道民カレッジ連携講座。

 本年度の研究集会には、学生や道民カレッジ生を含め約六十人が参加した。

 開会式では、佐久間支部長があいさつ。

 わが国において、大きな被害をもたらす自然災害が多発している中、被災者の痛みに共感し、ボランティア活動などで活躍する子どもたちの姿がみられたことを挙げ「これは社会教育の力によるもの、社会教育の成果ではないか」と述べた。

 危機対応には、発生を回避するリスクマネジメントと、発生後に損失を極小化するクライシスマネジメントがあることを解説。自然災害に対しては、クライシスマネジメントが重要になることを指摘した。

 また、被災地で学校が避難所となった際、学校支援地域本部の設置校は、自治組織がスムーズに立ち上がったとの調査結果を紹介。「〝つながり〟や〝意識と行動〟がキーワードになるのではないか。これらは、社会教育が最も得意とするもの」と述べ、集会テーマのもと、活発な研究活動が行われることを期待した。

 研究集会では、会員の研究・実践発表のあと、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター地域復興支援部門(被災者支援)の天野和彦特任教授が「つながりがつくる〝災害に強いまち〟~おたがいさまが支えた百六十九日間」と題し講演した。続いて、①災害に備える地域のつながりをいかにつくるのか②災害に備える意識と行動をいかに変えるのか―の二分化会に分かれ、研究協議を行った。

(関係団体 2017-11-07付)

その他の記事( 関係団体)

道高教組、道教組などの実行委 民主教育の確立目指す 1200人参加し全道合研

全道合研テーマ討論  道高教組、道教組などで構成する実行委員会は三・四日、札幌市教育文化会館などで「2017合同教育研究全道集会」(=全道合研)を開いた。二日間で延べ一千二百人が参加し、テーマ「平和を守り真実を...

(2017-11-08)  全て読む

〝活きる〟教育を探究 北数教が研究大会上川・旭川大会

道算数数学教育会開会式  【旭川発】道算数数学教育会(=北数教、相馬一彦会長)は十月二十六~二十八日の三日間、旭川市内で第七十二回道算数数学教育研究大会上川・旭川大会を開いた。全道から小・中・高校の教員など六百一人...

(2017-11-08)  全て読む

生きる力育む学びを創造 道放送・視聴覚教育研究十勝・足寄大会

道放送視聴覚教育研究開会式  【帯広発】第六十九回道放送教育研究大会・第六十三回道視聴覚教育研究大会合同大会十勝・足寄大会が二日、足寄町立足寄中学校を主会場に開かれた。道内各地から二百二十四人が参加。大会テーマ「〝生き...

(2017-11-08)  全て読む

今後の教育の在り方議論 道特協が経営研究会石狩千歳大会

道特協石狩千歳大会開会式  道特別支援学級設置学校長協会(=道特協、髙村誠会長)は一日から二日間、ANAクラウンプラザホテル千歳で、第四十二回経営研究会石狩千歳大会を開いた。全道各地から会員ら約二百三十人が参加。大会...

(2017-11-08)  全て読む

札幌市林間学校40周年 記念フォーラムに80人参加 自然体験学習のよさ再確認

林間学校40周年記念フォーラム  札幌市林間学校四十周年記念フォーラムが十月下旬、全日空ホテルで行われた。小・中学校の教職員など関係者約八十人が参加。道教育大学岩見沢校の能條歩教授の講演などを通し、自然体験学習への理解を深...

(2017-11-07)  全て読む

道中体連 大会の引率者・監督の条件 部活動指導員を追加

 道中学校体育連盟(林原昌生会長)は二日、道中学校体育大会基準における参加生徒の引率者・監督の条件として、部活動指導員を加えることを決めた。来年七月の道中学校体育大会から適用される。  文...

(2017-11-07)  全て読む

顧問・外部指導者の条件 違反行為2回で資格なし 来年4月1日から適用―道中体連

 道中学校体育連盟(林原昌生会長)は、「運動部活動顧問および外部指導者の暴力・体罰・セクハラ等に対する道中学校体育連盟としての考え方」を決定した。道中体連が主催する大会での監督・引率者の条件...

(2017-11-07)  全て読む

道中体連 複数校合同チームの代表監督 校長、顧問が協議し決定 

 道中学校体育連盟(林原昌生会長)は、複数校合同チームの代表監督・引率についての条件を定めた。当該学校の校長と顧問で協議し、複数校合同チームの代表監督・引率者を決定できることを明記。本年度の...

(2017-11-07)  全て読む

旭川教育振興会が理事会開く 今後の活動計画を確認 研究大会、教育のつどいなど

旭川教育振興会理事会  【旭川発】旭川教育振興会(佐藤保会長)は十月二十五日、上川教育研修センターで理事会を開いた。六月の総会以降の各種事業に関する経過報告や十九日に開く第五十八回旭川市PTA研究大会と二十二日の...

(2017-11-07)  全て読む

北理研が研究大会旭川大会 主体的な追究生む学習を

北理研旭川大会  【旭川発】道小学校理科研究会(=北理研、永田明宏会長)は二日、旭川市立東光小学校で第六十四回道小学校理科教育研究大会旭川大会を開いた。二百五十人が参加し、旭川市内の小学校三会場で公開授業を...

(2017-11-07)  全て読む