札幌市林間学校40周年 記念フォーラムに80人参加 自然体験学習のよさ再確認(関係団体 2017-11-07付)
あいさつする野活研の髙橋会長
札幌市林間学校四十周年記念フォーラムが十月下旬、全日空ホテルで行われた。小・中学校の教職員など関係者約八十人が参加。道教育大学岩見沢校の能條歩教授の講演などを通し、自然体験学習への理解を深めた。
このフォーラムは、札幌市教委、札幌市教育協会、札幌市野外活動教育研究会(=野活研)が主催し、札幌市小学校長会、札幌市中学校長会が後援。林間学校四十周年を記念し、これまでの活動の歩みを振り返るととともに、自然体験学習や野外教育の充実・発展に資することを目的に実施した。
開会式では、はじめに市教委の大友裕之教育次長があいさつ。札幌市として「豊かな人間性や社会性を育む学びの充実」を掲げ、自然体験といった様々な体験活動などの取組を進めていることを報告した。
その取組の一つとして林間学校を挙げ「参加した子どもたちは五感を最大限に活用することで感性を磨き、仲間との協働的な活動を通して人間関係を築く力を身に付け、最終日には大きく成長した姿を見せてくれる」と、その素晴らしさを強調し、関係者に謝意を示した。
続いて、野活研の髙橋昌士会長があいさつに立ち、これまでに自然体験活動の実践的研究を行ってきたことにふれ、フォーラムについて「社会教育、学校現場など、幅広い分野で有効に展開されるための方策について考える機会となるとともに、子どもたちの健やかな成長を実現していくための一助となれば」と祈念した。
全体会では、能條教授が「活動のまとめとしての〝ふりかえり〟を考える」と題して基調講演。活動の終了時などに行う「ふりかえり」について、①読み解き②狭義の振り返り③分かち合い―という三つの性質があることを解説し、ねらいに適した振り返りをする重要性などを説いた。
このあと、野活研研究部の久保田祐行部長が、林間学校におけるこれまでの研究と実践の成果を発表。引き続き、参加者はグループに分かれ、野外炊事や雪遊びといったテーマに沿って演習形式のディスカッションを実施した。能條教授が講評などを行い、参加者は自然体験活動について理解を深めた。
フォーラムのあとは、野活研が主催する記念式典・祝賀会を挙行した。髙橋会長が式辞を述べたほか、札幌市教育協会の畑邦彦理事長と市教委の山根直樹生涯学習部長が来賓を代表してあいさつ。このうち、山根部長は「子どもたちが札幌の自然を愛し、新しい時代に向けた豊かな人間性や生き抜く力を養っていく上でも、林間学校が末永く継続されていくとともに、皆さんの活動が充実し、発展していかれるよう心から祈念する」と祝辞を述べた。
また、動画などでこれまでの林間学校の歩みを振り返り、参加者は四十周年の節目を祝った。
(関係団体 2017-11-07付)
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