【解説】全国の高卒内定率、８年連続増

（解説 2017-12-20付）

　文部科学省が取りまとめた三十年三月高校卒業予定者の就職内定状況（十月末現在）に関する調査結果によると、就職内定率は対前年同期比二・三ポイントアップの七七・二％と、八年連続で前年同期を上回った。

　高校生の就職問題に適切に対処するための参考資料を得るため、昭和五十一年度から行っているもの。全国の国公私立の全日制・定時制高校を対象とした悉皆調査。

　調査結果をみると、来春の卒業予定者百六万四千七百四十六人のうち、就職希望者は十八万七千五百九十七人で、十四万四千七百三十二人が内定を受けた。

　就職内定率は二・三ポイントアップの七七・二％と、八年連続で改善した。そのうち、男子は二・〇ポイント増の七八・一％、女子が二・八ポイント増の七五・八％。

　学科別では、工業が八九・四％で最も高く、次いで商業が八三・二％、福祉が八一・四％、水産が八〇・三％、農業が八〇・二％、家庭が七九・〇％、情報が七六・六％、総合学科が七五・六％、看護が七二・四％、普通が六四・一％。

　本道の状況は、卒業予定者四万一千二百五十二人のうち、就職希望者は一万十九人で、五千八百五十人が内定。就職内定率は五八・四％で、一・八ポイント改善した。道内就職者の内定率は一・七ポイント増の五六・七％、道外が〇・九ポイント増の七九・八％。

　男女別では、男子が二・七ポイント増の五八・九％、女子が〇・五ポイント増の五七・七％となっている。

　都道府県別では、富山県の八九・六％が最も高く、以下、三重県八八・七％、愛知県八八・〇％、岐阜県八五・四％、佐賀県八五・一％。低い順では、沖縄県四七・二％、北海道、高知県六九・四％、奈良県六九・八％、福岡県と東京都七〇・〇％となっている。

(解説 2017-12-20付)