【解説】道自転車条例素案

（解説 2017-12-25付）

　道議会全会派で組織する仮称・道自転車条例案検討会議は、条例素案を取りまとめた。現在、パブリックコメントを実施しており、期限は来年一月十二日まで。来年二月開会の一定道議会での成立を目指している。

　本道における自転車の活用、安全な利用の推進に関する施策を総合的に推進し、環境への負荷の低減、道民の健康の増進、観光振興を図ることを目的に制定するもの。

　国はことし五月に自転車活用推進法を施行。交通安全の確保、健康増進・交通混雑の緩和などを基本理念に掲げ、自転車の活用を総合的・計画的に推進する方針を示した。また、五月五日を「自転車の日」、五月を「自転車月間」とし、自治体では実情に応じて計画を定めるよう求めている。

　本道では一月、道議会全会派で組織する検討会議準備委員会が発足。サイクルツーリズムの先進地を視察し、制定に向けた検討を進めてきた。

　素案は「総則」「基本的施策」「自転車損害賠償保険等の加入促進等」の三章で構成。

　道の責務として「自転車の活用等の推進に関する総合的な施策の策定・実施」「自転車の活用等の推進に関する施策を策定・実施する市町村への助言等」「国、市町村、関係機関・団体との緊密な連携」を定めた。

　基本的施策では、体制整備、自転車交通安全教育の推進、普及啓発、自転車専用道路等の整備、サイクルツーリズムの推進、財政上の措置を挙げている。

　また、学校などにおける自転車交通安全教育の推進を掲げ「学校（幼稚園を除く）の長は、児童生徒、学生への自転車交通安全教育を行うよう努める」「保護者は、幼児児童生徒への自転車交通安全教育を行うよう努める」としている。

(解説 2017-12-25付)