【解説】余裕教室の活用状況
(解説 2017-12-22付)

 文部科学省は、全国の公立小・中学校、義務教育学校における二十九年度余裕教室活用状況(五月一日現在)を取りまとめた。

 調査では、余裕教室を「現在は普通教室として使用されていない教室のうち、当該学校の学区域に現に居住する児童等の人口を鑑みて、今後五年間以内に、普通教室として使用されることがないと考えられる教室」、一時的余裕教室を「現在は普通教室として使用されていないが、当該学校の学区域に現に居住する児童等の人口を鑑みて、今後五年間以内に、普通教室として使用されることになると考えられる教室」と定義している。

 調査結果をみると、全国の公立小・中学校などで、現在、普通教室として使用されていない教室は九万六千三百二十八室。このうち、余裕教室は八万四百十四室(八三・五%)、一時的余裕教室は一万五千九百十四室(一六・五%)。

 余裕教室のうち、七万九千二百十六室(九八・五%)が活用されている。その中で、七万五千八百十七室(九五・七%)が当該学校施設として、百九十五室(〇・二%)がほかの学校施設として、三千二百四室(四・〇%)が学校施設以外の施設として活用されている。

 当該学校施設として活用されている余裕教室のうち、六万八千百九十九室(九〇・〇%)が「学習方法・指導方法の多様化に対応したスペース」「通級指導のための教室」など、児童生徒のためのスペースとして、七千六百十八室(一〇・〇%)が教職員の会議室や学校開放のためのスペースとして活用されている。

 学校施設以外に活用されている余裕教室のうち、二千百五十二室(六七・二%)が「放課後児童クラブ」に使用されるなど、地域の実情やニーズに合わせて活用されている。

(解説 2017-12-22付)

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