道教委主催 道東ブロック 釧路湖陵高でSCRUM研究大会 学習・指導方法の改善へ ALの視点から研究協議展開(道・道教委 2017-12-22付)
西村教授による公開授業などを実施した
【釧路発】道教委主催の「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニング(AL)の視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究(SCRUM)」道東ブロック研究大会が十六日、拠点校である釧路湖陵高校(橋本達也校長)で開かれた。十勝、釧路、根室、オホーツク地区の高校、小・中学校の教諭、教育関係者など約百人が参加。講演や公開授業、研究協議などを通して、学習・指導方法改善に向けて理解を深めた。
開会に当たり、高校教育課の相馬利幸主査、釧路湖陵高の橋本校長があいさつ。うち、橋本校長は、事業を通じて道東地区の高校のみならず、小中高が連携することによって道東地区の教育の向上を目指していく考えを示した。
続いて、釧路湖陵高教務部長の武田聡教諭が当日の公開授業のポイント、事業に関する自校の取組の経緯、協力校との連携について説明した。
このあと、文部科学省初等中等教育局の長尾篤志視学官が「資質・能力の育成とアクティブ・ラーニング」と題し基調講演。学習指導要領の変遷、資質・能力の明確化、ALとカリキュラムマネジメント、評価の改善等について解説した。
参加者からは「ALのそもそもの役割について確認することができ、大変勉強になった」「ALについて再認識することができ、教材研究を深化させたい」などの感想が寄せられた。
公開授業では、釧路湖陵高の国語科・笹原竜矢教諭、理科・辻英明教諭、保健体育科・後藤洋教諭、英語科・林智子教諭と東京学芸大学の西村圭一教授による「数学的活動を通した主体的・対話的で深い学び」の授業を同校一年生四十人で実施。参観者は「数学的活動を通して、数学的に考える授業改善の視点について理解が深まった」などと話していた。
公開授業のあと、同校授業ワーキンググループの教員がファシリテーターを務め、教科ごとの分科会を実施。最後に、同校の笹木真由子教諭がファシリテーターとなり、参加者全員で「主体性」をテーマにワールドカフェを実施し、研究大会を終了した。
参加者からは「大変ためになった。勤務校でどのように活用していくか考えたい」「今回学んだことを実践し、自校の先生方と共有したい」などの感想が寄せられた。
(道・道教委 2017-12-22付)
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