橋本氏らが平岸小児童に授業 周囲に感謝して努力を(学校 2017-12-22付)
児童は橋本氏の講話を聞いた
札幌市立平岸小学校(島津伸宏校長)は十五日、札幌オリンピックミュージアムで、同ミュージアムを活用した学習を実施した。五年生九十六人が参加。スピードスケートおよび自転車競技の選手として五輪に出場した橋本聖子氏の講話などを通し、感謝の気持ちをもって努力することの大切さを学んだ。
この学習は、北海道オリンピアン・パラリンピアンズと札幌市の連携協定調印式後に行われた。このため、同団体で代表を務める橋本氏のほか、調印式に出席した同ミュージアムの阿部雅司名誉館長、パラアイスホッケー銀メダリストの永瀬充氏、アルペンスキー競技元日本代表の川端絵美氏が講話を実施した。
このうち、橋本氏の講話では、氏の父が昭和三十九年の東京五輪開会式で見た聖火に感動し、〝聖子〟と名付け、幼いころから「オリンピックに出るために生まれた」と言っていたことを紹介した。
実家は牧場を経営しており、冬は敷地内の沼で三歳からスケートを楽しんでいたことや、小学校五年生のときに札幌五輪を見て感動し「オリンピック選手になりたい」という思いが強くなったことを伝えた。
しかし、小学校三年生のときに腎臓病を患い、再発を防止するために運動を二年間禁じられていたため、中学一年生から本格的にスピードスケートを始めたことを紹介。苦しい練習も「ありがたい」と感じていたことを伝えた。
高校生になり、全日本選手権で優勝するなど、選手として活躍したが、高校三年生で腎臓病が再発し入院。また、さらに二つの病気を患ったことを説明した。
練習できないことなどに悩んでいるとき、障がいをもった子どもが楽しそうにリハビリする姿を見たことなどから「頑張ること、あきらめないことの素晴らしさを教えてもらった」と話した。
退院後、その子どもたちに「メダルをかけてあげたい」という思いをもち練習に打ち込み、五輪に七回出場できたことを説明。「夢は大きくもって、健康であることに感謝して」などと呼びかけた。
講話の最中、児童はメモを取りながら聞いたほか、阿部氏と永瀬氏のメダルや川端氏が競技で使用していた道具をうれしそうに手に取っていた。
講話終了後、児童はミュージアム内の見学も行った。
(学校 2017-12-22付)
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