新篠津村新篠津中・業務効率化の取組 用紙1万枚以上を削減 管理ソフトでペーパーレス化
(学校 2017-12-26付)

 新篠津村立新篠津中学校(前川茂校長)では、二十九年度から文書管理ソフトを導入し、ペーパーレス化に取り組んでいる。文書管理ソフトを資料整理・作成や書類の授受に用いた結果、一万枚以上の印刷用紙の削減を達成。情報のやり取りが簡略化し時間外勤務時間の縮減にもつながっている。

 この取組は、前川校長がメーカーからソフトの紹介を受けて、使い始めたことがきっかけ。本年度、新篠津中では全教諭十二人のパソコンに導入。業務効率化に向けて取り組んでいる。

 文書管理ソフトは、パソコン上で書類を管理でき、形式の異なる文書データや、A4やA3など用紙サイズごとのデータを整理でき、資料作成の補助に使える。また、ネットワーク上で書類の授受や共有をする機能もある。

 これまでは、協議会や研究会の資料、学校内で回覧する資料を作成するときに、形式の異なるデータを、一度紙に出して手作業で整理し、ページ番号を打つという作業が発生していた。また、変更や修正があると、その都度差し替えてページ番号を付け直す手間があったが、現在は、パソコン上で書類の整理ができるようになった。久保田豊教頭は「作業時間が三分の一になった。今では、なくてはならないソフト」と、その効果を説明する。

 ページ割り付けの機能をよく使うという冨久尾崇教諭は「職員会議に使用する資料など、つくっておいたデータを配置し直して、五分くらいで簡単につくれてしまうので重宝している」と感想を話す。

 また、これまで、久保田教頭に送られてきた村教委からの通知を紙に印刷して校長に閲覧してもらい、ファイルにとじて保管していた。しかし、文章管理ソフトを用いたネットワーク上で授受する形に変更した結果、一年で十冊程度使っていた一千枚とじのファイルを使用することがなくなり、大幅な印刷用紙の削減につながった。

 同校では、業務効率化によってできた時間で、今までより子どもと向き合っているほか、職員同士の学校運営に関する打ち合わせに使っている。何よりも、時間外勤務の削減につながり、学校職員の働き方改革を進めることとなっている。

(学校 2017-12-26付)

その他の記事( 学校)

札幌啓北商業高でSPH実地調査 文科省調査官が授業参観など 今後の取組に向け協議

札幌啓北商業高SPH実地調査  本年度、文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)の指定を受けた札幌啓北商業高校(尾崎寿春校長)で二十九年十二月中旬、SPHの実地調査が行われた。SPH企画評価会議委...

(2018-01-10)  全て読む

霧多布高―来年4月から給食導入 懐かしの味に大満足! 実施上の課題検証へ試食会

 【釧路発】霧多布高校(江尻巧校長)は、来年四月十日から新たに学校給食を導入する。児童生徒数減少に伴う配食数の維持、保護者の負担軽減のため、浜中町学校給食センター新設を機に開始することとした...

(2017-12-27)  全て読む

オリパラ教育 札幌市三角山小で全校道徳 オリンピアン・工藤氏が講話 夢と目標の一致を大切に

三角山小オリンピアン講話  札幌市立三角山小学校(渡辺寛志校長)で十九日、オリンピアンを招いた全校道徳の出前授業が開かれた。児童約二百七十人が参加。昭和六十三年のカルガリー冬季五輪に出場した工藤哲史さんの講話を通して...

(2017-12-27)  全て読む

プログラミング教育の普及推進事業 総務省が成果発表会開く 必修化へポイント共有

プログラミング教育成果発表会  総務省は二十一日、アスティ45で総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」実証事業成果発表会を開いた。関係者約七十人が参加。成果発表やパネルディスカッションを通して、プログラミン...

(2017-12-26)  全て読む

札幌市立小中が一斉に終業式 冬休みへ期待膨らませる

発寒中終業式  札幌市立小・中学校は二十五日、一斉に二学期終業式を行った。子どもたちは二学期を振り返り、冬休みへの期待を膨らませていた。  冬休み期間は小学校が来年一月二十一日までの二十七日間、中学校が...

(2017-12-26)  全て読む

紋別高が課題研究発表会開催 ホタテ貝殻使用し浄水器など 3年間の集大成を披露!

紋別高プログレ発表会  【網走発】紋別高校(新山雄士校長)は十五日、同校で二十九年度課題研究発表会と併せて専門高校Progressiveプロジェクト推進事業(道教委指定)研究成果発表会を開いた。総合ビジネス科と電...

(2017-12-25)  全て読む

橋本氏らが平岸小児童に授業 周囲に感謝して努力を

平岸小橋本聖子氏からオリパラ授業  札幌市立平岸小学校(島津伸宏校長)は十五日、札幌オリンピックミュージアムで、同ミュージアムを活用した学習を実施した。五年生九十六人が参加。スピードスケートおよび自転車競技の選手として五輪に...

(2017-12-22)  全て読む

帯広市帯広第二中が開校70周年記念式典を挙行 輝かしい未来へ心一つに 節目祝う

帯広第二中学校開校七十周年記念式典  【帯広発】帯広市立帯広第二中学校(辻野裕義校長)の開校七十周年記念式典が十日、同校で執り行われた。全校生徒、地域住民、保護者、歴代校長などが出席。記念すべき門出を祝うとともに、今後のさらな...

(2017-12-22)  全て読む

【PickUp2017】渡島管内 乗り入れ授業、小中一貫の糸口に 八雲町落部小・落部中の挑戦

◆学校づくりのモデルを模索  道教委の新規事業「小中一貫教育支援事業」の指定を受けた八雲町立落部小学校(見延誠一校長)、落部中学校(池田公貴校長)の二校は、八雲町教委の「小中一貫型コミュニ...

(2017-12-21)  全て読む

70人参加し公開授業研究会 9年間見通した実践へ 八雲町落部小中一貫教育―道教委指定

八雲町落部地域小中一貫教育公開研究会  【函館発】本年度、道教委の小中一貫教育支援事業の指定を受けた八雲町立落部中学校(池田公貴校長)と落部小学校(見延誠一校長)は十一月下旬、落部中で小中一貫教育公開授業研究会を開いた。管内の教...

(2017-12-20)  全て読む