函館市潮見中が閉校式 来年度統合で青柳中に 伝統大切に新たな歴史を(学校 2018-01-10付)
松田校長(左)から辻教育庁に校旗が返還された
【函館発】新年度の統合を控えている函館市立潮見中学校(松田賢治校長)の閉校式が執り行われ、生徒百四十九人をはじめ、同窓会、地域住民など関係者三百人以上が同校の輝かしい歴史と伝統を振り返った。
同校は、昭和二十三年四月に青柳中学校として開校。三十年に潮見中学校へ校名を変更した。平成六年には現校舎が完成し、現在に至る。来年度からは、近隣の西中学校、宇賀の浦中学校と統合し、現校舎を使用した「函館市立青柳中学校」として新たな歴史を歩んでいく。
二十九年十一月下旬に開かれた閉校式では、国歌斉唱に引き続き、松田校長が式辞。潮見中六十九年の歩みを紹介しながら、保護者や地域の人たちに感謝の言葉を述べた。さらに、これまでの部活動などの活躍や教育実践の成果を挙げ「潮見の名がなくなることは寂しいが、誇りに満ちた校風を新しい学校に引き継ぎ、飛躍してほしい」と、生徒のさらなる活躍に期待した。
続いて、閉校記念事業実行委員長の宮原一馬PTA会長があいさつ。「よき伝統と歴史は記憶と記録として残っていく。新生青柳中を三校のPTAが一体となって応援する」と述べた。
つぎに、函館市教委の辻俊行教育長が登壇。学校の適正配置の意義を説明した上で「なりたい自分に近づくとき。新たな環境で挑戦してほしい」と期待を寄せた。また、保護者や地域住民には、新生青柳中への支援を強く要請した。
来賓あいさつでは、渡島教育局の河原範毅局長が「受け継いだ伝統と学びを大切にし、挑戦し続けてほしい」と期待の言葉を述べた。
このあと、松田校長が辻教育長に校旗を返還したあと、六十九年の歴史を映像で振り返った。参加者は懐かしい旧校舎や授業風景、部活動の様子を懐かしんでいた。
生徒を代表し、前期生徒会長の加藤美月さんが「三年生は最後の卒業生として精一杯過ごしてきた。閉校は寂しいが、伝統を生かして新しい歴史を築いてほしい」と後輩にエールを送った。
終わりに、記念合唱として「時を越えて」を全校生徒が心を込めて歌ったあと、参加者全員で校歌を斉唱し式を締めくくった。
(学校 2018-01-10付)
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