【解説】29年の道内交通事故概況
(解説 2018-01-15付)

 道警本部がまとめた二十九年一~十二月の交通事故概況によると、本道の交通事故による死者数は、対前年比十人減の百四十八人で、交通事故統計の記録がある昭和二十二年以降、最も少なかった。

 交通事故発生件数は、五百十四件減の一万八百十五件。人身事故のみの記録がある昭和四十一年以降、最も少ない件数となった。

 このうち、死亡事故件数は、五件減の百四十四件。

 死者数は、十人減の百四十八人だった。過去五年間の死者数をみると、二十四年が二百人、二十五年が百八十四人、二十六年が百六十九人、二十七年が百七十七人、二十八年が百五十八人と減少傾向。昭和二十二年以降では、最も少ない死者数だった。

 月別の死者数は、一・二・四月が一桁台だったほかは、いずれも二桁台。最も多いのは、六・七・九月の十七人だった。また、三・五・六・七・八・九月の死者数は前年を上回った。

 負傷者数は、八百十七人減の一万二千六百七十二人。昭和四十年以降、最も少なかった。

 交通死亡事故の傾向をみると、事故類型別では、車両単独が四十六人(三一・一%)で最も多く、人対車両四十一人(二七・七%)が続く。

 第一当事者の違反別では、前方不注意が四十八人(三二・四%)で最も多く、次いで、操作不適が二十六人(一七・六%)。飲酒を伴う事故の死者数は、前年と同数の十一人だった。

 時間別では、午後四~六時が二十一人(一四・二%)、午前十時~正午が二十人(一三・五%)の順で多い。

 自動車乗車中の死者八十九人中、シートベルト非着用者は三十七人(四一・六%)。そのうち、二十四人(六四・九%)は、シートベルトを着用していれば助かった可能性が高かった。

(解説 2018-01-15付)

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