【解説】３０年度全国学力・学習状況調査

（解説 2018-01-18付）

　三十年度全国学力・学習状況調査が四月十七日に実施される。教科に関する調査は国語、算数・数学に加え理科を実施。四月の本体調査のほか、五月には、中学校の英語予備調査を予定している。

　文部科学省が示した三十年度の実施要領をみると、児童生徒の教科に関する調査は、国語、算数・数学に加え、理科を実施する。出題内容は、主として「知識」に関する問題と「活用」に関する問題。記述式の問題を一定割合で導入する。

　また、児童生徒の学習意欲や学習方法、学習環境、生活の諸側面などに関する児童生徒質問紙調査と、学校における指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備状況などに関する学校質問紙調査を行う。実施日は四月十七日。

　三十年度は、四月の本体調査のほか、中学校の英語予備調査も実施する。

　三十一年度の中学校における英語調査の確実かつ円滑な実施に資することを目的に行う。

　抽出校の三年生が対象。教科に関する調査では「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の問題を出題する。記述式の問題を一定割合で導入するほか、「話すこと」の問題に対する解答は、原則として口述式。

　調査は、五月中に対象校が実施可能な日に行う。

　文科省は「各学校においては、調査結果を踏まえ、各児童生徒の全般的な学習状況の改善等に努めるとともに、自らの教育指導等の改善に向けて計画的取り組む」「各教育委員会においては、調査結果を踏まえ、それぞれの役割と責任に応じて、学校における取組等に対して必要な支援等を行うなど、域内の教育および教育施策の改善に向けた取組を進める」ことが重要と指摘。各都道府県・指定都市教委などに、理解と協力を求める通知を発出した。

(解説 2018-01-18付)