【解説】青少年のネット利用環境

（解説 2018-03-02付）

　内閣府は、二十九年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果の速報値を公表した。

　満十～十七歳の青少年五千人、その保護者（同居）五千人を対象に昨年十一～十二月に実施。青少年三千二百八十八人（六五・八％）、保護者三千四百六十九人（六九・四％）が回答した。

　調査結果をみると、青少年の八二・五％がいずれかの機器でインターネットを利用。利用機器はスマートフォン五〇・〇％、タブレット二四・八％、携帯ゲーム機二四・五％、ノートパソコン一四・六％など。

　青少年のインターネット平均利用時間は百五十九・三分で、前年度比五分増加。その一五・一％が五時間以上利用していた。

　また、小学生九十七・三分、中学生百四十八・七分、高校生二百十三・八分と校種が上がるとともに長時間になる傾向。高校生は、五時間以上の利用が二六・一％にも及んだ。

　一方、保護者は九五・八％がいずれかの機器でインターネットを利用。利用機器はスマートフォン八三・一％、ノートパソコン四三・九％、タブレット二九・八％など。

　インターネット平均利用時間は、前年度とほぼ横ばいの百三十六・四分。四三・七％の保護者が二時間以上利用していた。

　スマートフォンを利用する青少年の保護者のうち、八四・四％が何らかの方法で自分の子どものネット利用を管理。方法は「フィルタリングを使っている」四四・〇％、「子どものネット利用状況を把握している」三六・一％などだった。

　ネット利用のルールを「決めている」と回答した保護者は八三・五％に対し青少年六五・一％と一八・四ポイントの差があった。特に、高校生とその保護者は二一・七ポイント差とギャップが大きい。

(解説 2018-03-02付)