【解説】飲酒を伴う交通事故実態
(解説 2018-03-13付)

 道警本部は、過去五年間の飲酒を伴う交通事故実態をまとめた。

 二十五~二十九年の五年間に発生した飲酒を伴う人身事故件数は合計八百十七件(一・四%)で、そのうち、死亡事故件数は六十一件(七・七%)。平均人身事故件数は百六十三・四件(一・四%)、死亡事故件数は十二・二件(七・七%)だった。人身事故は二十五年以降、減少傾向で推移しており、二十九年に大きく減少。死亡事故は二十七年から横ばいの状況。

 五年間の累計で月別発生状況をみると、人身事故は、十二月が八十二件(一〇・〇%)で最も多く、次いで、三月が七十八件(九・五%)。死亡事故は、五月が十三件(二一・三%)、六月が七件(一一・五%)。

 時間別では、人身事故は、午後十時~午前零時が九十六件(一一・八%)、午前零時~二時が九十一件(一一・一%)。死亡事故は、午後十時~午前零時が十一件(一八・〇%)、午前零時~二時と午前二時~四時がそれぞれ十件(一六・四%)。

 曜日別では、人身事故は、日曜日が百五十七件(一九・二%)、土曜日が百五十二件(一八・六%)。死亡事故は、日・月・土曜日がそれぞれ十一件(一八・〇%)だった。

 発生場所は、市街地交差点が人身事故四百七十九件(五八・六%)、死亡事故十七件(二七・九%)と最も多かった。

 人身事故の第一当事者違反(事故原因)別発生状況では、「飲酒あり」の事故は「飲酒なし」に比べて、「最高速度」で十六・〇倍、「追越・通区」で二・五倍、「信号無視」で一・四倍、「前方不注意」で二・〇倍多かった。

 致死率(人身事故百件当たりの死者数)は、「飲酒あり」が八・二人で、「飲酒なし」一・三人の六・三倍となった。

(解説 2018-03-13付)

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