【解説】部活動のガイドライン案
(解説 2018-03-16付)

 スポーツ庁は「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」案をまとめた。一月に示された骨子案を肉付けしたもの。三月中に策定する。

 ガイドラインは、中学校段階の運動部活動を主な対象とし、高校段階の運動部活動についても原則適用する。

 都道府県は、ガイドラインに基づき、活動時間や休養日の設定など適切な運動部活動の在り方に関する方針を策定。学校設置者は、都道府県の方針を参考に、設置する学校にかかる運動部活動の方針を策定する。

 校長は、学校設置者が定める方針をもとに毎年度、学校の活動方針を策定するほか、部活動の実績とともに公表することなどを求めている。

 部活動休養日に関しては、生徒がバランスのとれた生活ができるよう、学期中は週当たり二日以上の休養日(平日一日以上、土・日曜日一日以上)を設けること、週末に大会参加などで活動する場合、休養日をほかの日に振り替えることとしている。また、運動部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、長期の休養期間を設ける。

 一日の活動時間は、長くても平日は二時間程度、学校休業日(学期中の週末を含む)は三時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的かつ効率的・効果的な活動を行うよう求めている。

 また、校長は、毎月の活動計画や実績の確認など、各運動部の活動内容を把握するほか、生徒が安全にスポーツ活動を行い、教師の負担が過度とならないよう、適宜、指導・是正する。

 このほか、中央競技団体は、運動部活動における合理的、効率的・効果的な活動のための指導手引を作成して普及を図ること、運動部活動顧問は指導手引を活用し、指導を行うことなどを定めている。

(解説 2018-03-16付)

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