【解説】道内高大の入在学費８０８万円

（解説 2018-03-29付）

　㈱日本政策金融公庫札幌支店が公表した「教育費負担の実態調査」結果（二十九年度、北海道地区）によると、道内で高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は子ども一人当たり八百八万円だった。

　二十九年九～十月に、二十五歳以上六十四歳以下で高校生以上の子どものいる保護者を対象に調査。有効回答数は百人。

　調査結果をみると、子ども一人当たりの入学費用は、高校が二十四・九万円、高専・専修・各種学校が六十三・八万円、大学が七十四・九万円。私立大学は、理系で八十三・三万円、文系で八十七・八万円。国公立大学は、五十九・四万円だった。

　一年間の在学費用は、高校が六十五・八万円、高専・専修・各種学校が百二十五・八万円、大学が百二十七・八万円。国公立大学は八十六・七万円。私立大学は、理系で百十一・五万円、文系で百四十八・一万円となっており、理系は国公立大学の一・三倍、文系は一・七倍だった。

　入学費用と在学費用を累計すると、子ども一人当たりの費用は、高校三年間で二百二十二・三万円。大学に入学した場合、四年間で五百八十六・一万円がかかり、高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用の合計は八百八・四万円となった。

　高卒後の入学先別では、私立大学は、文系が九百二・五万円、理系が七百五十一・六万円。一方、国公立大学は六百二十八・五万円だった。

　世帯年収に占める在学費用の割合は、平均で一六・七％。「年収二百万円以上四百万円未満」世帯の負担は四四・四％を占めた。

　教育費の捻出方法は「教育費以外の支出を削減（節約）」「子どもがアルバイト」「預貯金や保険などを取り崩している」などが多かった。

(解説 2018-03-29付)