【解説】就職問題懇談会申し合わせ

（解説 2018-04-04付）

　国公私立大学などで構成する就職問題懇談会は、二〇一九年度大学・短大・高等専門学校卒業・修了予定者の就職について申し合わせた。

　申し合わせの内容をみると、大学などは、就職・採用活動の日程について、広報活動開始が卒業・修了年度に入る直前の三月一日以降、採用選考活動開始が卒業・修了年度の六月一日以降、正式な内定日が同じく十月一日以降とし、その日程を順守。企業などに対しても順守を要請する。

　学生の学修時間の確保や留学などの多様な経験を得る機会の確保など、学生の学修環境の整備が申し合わせの大きな目的の一つであることを再度認識。その上で、学生に対して関連情報の周知や情報提供に努めるほか、個別の相談や指導などを行い、場合によっては企業に具体的な対応を要請するなど、きめ細かな支援を行う。

　また、インターンシップの本来の趣旨を踏まえ、その教育効果を高めることに努める。インターンシップと称した会社説明会や、採用選考活動ととらえられる行事などを行わないよう、企業などに要請する。

　さらに、採用選考において、学生の学業への取組状況を適切に評価するよう企業などに求める。

　具体的取組として、大学などは学生が混乱することのないよう、就職・採用活動時期について、その趣旨を含め十分に周知する。

　学内外で企業などが開く企業説明会について、卒業・修了前年度三月一日以前は会場提供などを行わない。

　学校推薦は、卒業・修了年度六月一日以降とすることを徹底する。

　初年次からキャリア教育・職業教育を充実。キャリア教育は、企業説明会とは明確に区分した上で、幅広く企業などの協力を得ながら、積極的に取り組むことなどを挙げている。

(解説 2018-04-04付)