【解説】新1年生の将来就きたい職業
(解説 2018-04-18付)

 化学メーカーの㈱クラレ(東京)は、小学校新一年生を対象とした「将来就きたい職業」の調査結果を公表した。

 クラリーノ製ランドセルを購入した、本年度小学校に入学する男女各二千人の児童とその保護者四千人が対象。児童の「就きたい職業」と保護者が「就かせたい職業」を調査した。

 男の子が就きたい職業は、「スポーツ選手」二〇・五%、「警察官」一二・五%、「消防・レスキュー隊」七・八%がベスト3を占めた。スポーツ選手は、調査を開始した平成十一年以降二十年連続トップ。内訳をみると、「サッカー」が五四・九%と圧倒的な人気を集めた。また、動画を公開して広告収入を得る「ユーチューバー」は一・四%で十五位。初めて二十位以内となった。

 女の子が就きたい職業は、一位「ケーキ屋・パン屋」が二九・一%、二位「芸能人・歌手・モデル」九・三%、三位「看護師」六・八%。男の子と同様、一位の「ケーキ屋・パン屋」は、調査開始以来二十年連続でトップを占めている。また、十四位の「美容関係」は一・五%で、三年ぶりの二十位以内となった。

 男の子の保護者が将来就かせたい職業は、一位「公務員」二二・三%、二位「医師」一〇・四%、三位「スポーツ選手」八・五%。「公務員」は昨年度から二・五ポイント増加するなど人気が高まっている。一方、「スポーツ選手」は八・五%で過去最低の比率。

 女の子の保護者が将来就かせたい職業は、「看護師」二一・一%、「公務員」一〇・六%、「薬剤師」九・九%がベスト3となっている。上位五つのうち、四つは「看護師」「薬剤師」「医師」「医療関係」といった医療系が独占。また、九位「保育士」は四・四%で、二十年前の九・〇%と比べて半減している。

(解説 2018-04-18付)

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