【解説】インターネット利用実態調査

（解説 2018-04-24付）

　内閣府が公表した二十九年度青少年のインターネット利用環境実態調査によると、インターネットの利用率は小学生が六五・四％、中学生が八五・二％、高校生が九七・一％となり、いずれも上昇していることが分かった。

　インターネットの利用内容は、高校生がコミュニケーション（八九・八％）、動画視聴（八四・九％）、音楽視聴（八三・三％）など。

　中学生は動画視聴（八〇・三％）、ゲーム（七三・五％）、コミュニケーション（七〇・四％）、小学生はゲーム（七七・九％）、動画視聴（六三・六％）となった。

　平均利用時間は、小学生が九十七・三分、中学生が百四十八・七分、高校生が二百十三・八分といずれも増加。

　二時間以上利用している割合は、小学生が三三・四％、中学生が五六・七％、高校生が七四・二％となっており、学校種が上がるとともに長時間の傾向がある。

　スマートフォンを利用する青少年の保護者のうち、何らかの方法で子どものインターネット利用を管理している保護者は八四・四％。取組内容は、「フィルタリングを使っている」が四四・〇％、「子どものネット利用状況を把握している」が三六・一％、「大人の目の届く範囲で使わせている」が三一・六％などとなっている。

　インターネットに関する啓発や学習の経験に関しては「学校の保護者会やＰＴＡの会合などで説明を受けた」が六一・九％、「学校から配布された啓発資料などで知った」が六一・二％と多かった。

　インターネットの利用に関する家庭のルールを「決めている」との回答は、小・中・高生合わせて六五・一％、保護者が八三・五％で一八・四ポイントの差があり、認識の隔たりがあることが明らかになった。特に、高校生と保護者の間で二一・七ポイントの差があった。

(解説 2018-04-24付)