【解説】ネットリテラシー実態調査

（解説 2018-04-26付）

　総務省は、全国の高校一年生を対象に行ったインターネット・リテラシーに関する実態調査結果を取りまとめた。全国の公立・私立高校九十五校、一万七千二百人が対象。インターネット・リテラシーを可視化するテストのほか、インターネットなどの利用状況に関するアンケートを実施した。

　調査はインターネット・リテラシー向上施策を効果的に進めていくため、二十四年度から実施している。

　インターネット・リテラシーを可視化するテストでは、全問正答率は前年度比一・六ポイント増の六八・八％となった。不適切利用リスクへの対処能力の正答率が七九・四％、プライバシーリスクへの対処能力の正答率が六二・三％となるなど、電子商取引やプライバシー保護への対処などが弱点と分析している。

　アンケートでは、スマートフォンの保有率が九六・二％と、前年度より一・八ポイント増加。インターネットを接続する際に一番利用する機器でもスマートフォンが九一・七％と、前年度より二・五ポイント増加した。

　また、電子機器の一日当たりの平均利用時間は、スマートフォンの二～三時間の利用が二七・四％と最も多かった。携帯電話やパソコン、ゲーム機などの利用時間はすべて一時間未満が多かった。

　フィルタリングサービスについては、青少年の七二・〇％がフィルタリングを肯定的にとらえており、うち、五〇・七％がフィルタリングを利用している。

　インターネットの利用について家庭でのルールがある青少年のフィルタリング利用率は五三・六％、家庭でのルールがない青少年の利用率は三六・二％。また、学校でのルールがある青少年のフィルタリング利用率は四六・六％、学校でのルールがない青少年の利用率は四一・五％だった。

(解説 2018-04-26付)