【解説】３月末の少年非行等概況

（解説 2018-04-27付）

　道警本部少年課は、ことし三月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、三月末時点で二百四十七人（うち女子五十八人）。前年同期比三十七人、一三・〇％減少した。

　内訳は、刑法犯が三十二人減の二百二十二人（うち女子五十人）、特別法犯が五人減の二十五人（同八人）。

　非行少年に該当しないが、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどを行った不良行為少年は、三百六十二人、二四・八％増の一千八百二十四人（同四百九十四人）。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が十五人減の百四十人で、全体の六三・一％を占めた。その手口別では、万引きが二十九人減の九十一人で、最も高い割合（六五・〇％）だった。

　また、学職別では小学生が十七人減の四十五人、中学生が二十六人減の五十三人。小・中学生で全体の四四・二％を占めた。高校生は十五人増の七十三人で、全体の三二・九％。その他の学生が増減なしの十七人、有職少年が六人減の二十二人、無職少年が一人増の十一人だった。

　特別法犯で検挙・補導された二十五人の法令別内訳は、児童売春・児童ポルノ禁止法が二人減の九人、売春防止法が増減なし四人、道育例条例が二人増の三人などとなった。

　少年の福祉を害する福祉犯では、検挙人員は七人減の六十人。被害に遭った少年は四十一人増の八十人で、このうち、児童生徒・学生が七十五人と、全体の九三・八％を占めた。被害少年のうち、児童買春・児童ポルノ禁止法が三十四人増の五十六人、道育成条例が一人増の十三人。

　ＳＮＳやゲームサイトなどのコミュニティサイトのほか、出会い系サイトを利用して福祉犯の被害を受けた少年は一人増の二十四人となった。

(解説 2018-04-27付)