【解説】子の前兆事案届出受理状況(解説 2018-05-10付)
道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(三月末現在)をまとめた。一月からの累計で前年同期比十三件減の百七十七件を受理した。
前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。
三月は、道内で前年同期に比べ五件減の六十六件を受理。一月からの累計で、十三件減の百七十七件となった。
態様別にみると、「声かけ」が六十三件で全体の三六%を占め、最も多かった。以下、「身体露出」が二十六件で一五%、「容姿の撮影」が二十五件で一四%、「つきまとい」および「痴漢、身体接触」がともに二十二件で一二%などとなっている。
発生時間帯は、「午後三時台」が五十七件、「午後四時台」が三十三件、「午後二時台」が三十二件で、下校時間帯の午後二~四時で六九%となった。
また、発生場所は「道路(歩道)上」が百四十六件で八二%。発生時の子どもの状況は、「習いごと・友人宅・買い物などへの行き帰り」が八十四件で四七%、「登校・下校時」が七十二件で四一%など。
警察署別の受理件数は、札幌方面の二十八警察署が四百四十三件で最も多かった。
道警本部では、不審者に遭遇したときは、防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、また、身の危険を感じたときは、近くの店や家に避難するよう、子どもに教えることを求めている。
三月中に、事案発生から三十分以内に警察に通報があった案件は、全体の約二〇%にとどまった。早期通報によって、警察官を現場に急行させることができることから、不審者の情報を得たときは速やかに通報するよう求めている。
(解説 2018-05-10付)
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