【解説】２９年度外国人留学生在籍状況

（解説 2018-05-15付）

　日本学生支援機構は、二十九年度における外国人留学生在籍状況の調査結果をまとめた。わが国の大学などへの留学生数は、前年度比二万七千七百五十五人増の二十六万七千四十二人。調査を始めた二十三年度以降、最も多い人数となった。

　調査は、大学・大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校（専門課程）および大学に入学するための準備教育課程を設置する教育施設・日本語教育機関における外国人留学生の在籍状況を把握し、留学生施策に関する基礎資料を作成することが目的。

　日本で学ぶ外国人留学生は昨年五月一日現在、前年度比二万七千七百五十五人増の二十六万七千四十二人となっている。

　出身国別では、中国が八千七百七十七人増の十万七千二百六十人で最も多く、二位はベトナム（七千八百六十四人増、六万一千六百七十一人）、三位はネパール（二千二十九人増、二万一千五百人）とアジア三国が上位を占めた。アジア地域からの留学生が占める割合は、〇・七ポイント増の九三・七％。欧州と北米地域からの留学生は合わせて二・九％で、一・七ポイント減少した。

　在学段階別にみると、大学（学部）が五千三百十七人増の七万七千五百四十六人で最も多い。

　専攻分野別では、人文科学が十二万四千三百五人と最も多く、社会科学が六万七千六百六十四人、工学が三万八百四人と続いた。

　受け入れ大学では、早稲田大学が五千七十二人で最多。東京福祉大学が三千七百三十三人、東京大学が三千六百十八人と続いた。道内では、北大が一千八百五十一人と最も多い。

　また、宿舎の状況をみると、民間宿舎・アパートに住む留学生が二十万五千百五十九人と全体の七六・八％を占めた。

(解説 2018-05-15付)