【解説】大学等卒業者の就職状況

（解説 2018-05-24付）

　文部科学省・厚生労働省は、今春大学等卒業者就職状況調査結果をまとめた。大学生の就職率は前年同期を〇・四ポイント上回る九八・〇％で、調査を開始した九年卒業者以来、過去最高記録を更新した。

　設置者や地域などを考慮し、全国の国立大学二十一校、公立大学三校、私立大学三十八校、短期大学二十校、高等専門学校十校、専修学校専門課程二十校の計百十二校を抽出。六千二百五十人を対象に調査した。

　四月一日時点の就職率をみると、大学が〇・四ポイント増の九八・〇％、短大が二・一ポイント増の九九・一％、高専が同率の一〇〇％、専修学校が一・四ポイント減の九四・七％。大学・短大・高等専門学校・専修学校全体では、〇・四ポイント増の九七・九％だった。

　卒業者全体に占める就職者の割合（大学のみ）は、〇・九ポイント増の七三・八％。

　大学生では、国公立大が〇・七ポイント増の九八・〇％、私立大が〇・三ポイント増の九八・〇％だった。

　男女別の結果をみると、男子大学生の就職率は、〇・六ポイント増の九七・五％、女子は〇・二ポイント増の九八・六％。

　文理別就職率では、文系が〇・九ポイント増の九八・二％、理系が一・五ポイント減の九七・二％となった。　

　地域別では、中部が二・一ポイント増の九九・五％と最も高く、関東が〇・三ポイント減の九八・五％、九州が〇・一ポイント減の九七・五％、近畿が〇・三ポイント増の九七・四％、中国・四国が一・九ポイント増の九地区が〇・五ポイント増の九七・〇％で最も低い結果となった。

　未就職のまま卒業した人に対しては、引き続き、大学等および高校と新卒応援ハローワークが連携し、継続した支援ができるよう努める。

(解説 2018-05-24付)