【解説】４月末の少年非行等概況

（解説 2018-05-31付）

　道警本部は、ことし四月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、四月末時点で二百九十八人（うち女子七十人）。前年同期比百六人、二六・二％減少した。

　内訳は、刑法犯が百一人減の二百六十三人（同六十一人）、特別法犯が五人減の三十五人（同九人）。

　飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年は、五百十五人、二一・九％増の二千八百六十二人（同七百九十六人）が補導された。

　刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が五十六人減の百七十人で、全体の六四・六％を占めた。窃盗犯の手口別では、万引きが六十六人減の百十五人で、最も高い割合（六七・六％）だった。

　また、学職別では小学生が二十五人減の五十六人、中学生が四十五人減の六十三人。小・中学生で全体の四五・三％を占めた。高校生は九人減の八十一人で、全体の三〇・八％。このほか、その他の学生が三人減の十九人、有職少年が十四人減の三十一人、無職少年が六人減の十二人だった。

　特別法犯で検挙・補導された三十五人の法令別内訳は、児童売春・児童ポルノ禁止法が一人減の十三人、売春防止法が二人減の四人、道育例条例が一人増の三人などとなった。

　薬物乱用少年の検挙・補導数は、前年同期ゼロだったが、ことしは中学生一人だった。

　少年の福祉を害する福祉犯では、検挙人員が十三人減の八十人。被害に遭った少年は九十人で、このうち、児童生徒・学生が八十二人と、全体の九一・一％を占めた。

　また、ＳＮＳやゲームサイトなどのコミュニティサイトや、出会い系サイトを利用して福祉犯の被害を受けた少年は二人減の三十人となった。

(解説 2018-05-31付)