【解説】歯と口の健康週間

（解説 2018-06-04付）

　きょう四日から「歯と口の健康週間」が始まった。主催は厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会など。本年度は、標語「のばそうよ　健康寿命　歯みがきで」を掲げ、生きる力を支える歯科口腔保健の推進を目指す。十日まで。

　この週間の歴史をみると、昭和三年に日本歯科医師会が六月四日を“６（む）４（し）”にちなんでむし歯予防デーとしたのにはじまり、二十四年に週間行事となった。二十七年に六月四日から十日までの一週間に定められ、三十三年から歯の衛生週間として毎年実施。平成二十五年から歯と口の健康週間となった。

　歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発すること、また、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、その早期発見・早期治療等を徹底することによって歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的に実施する。

　本年度の標語は「のばそうよ　健康寿命　歯みがきで」。歯と口は、国民が健康に生きていく力を支えるものであり、歯科疾患の予防や歯と口の健康を保持する取組を進める必要があることから、重点目標を「生きる力を支える歯科口腔保健の推進～生涯を通じた８０２０運動の新たな展開」と掲げた。

　重点目標にある“８０２０（ハチマルニイマル）運動”は、厚労省などが実施。二十本以上の歯があれば食生活にほぼ満足できることから、八十歳になっても自分の歯を二十本以上保つことを呼びかけている。

　期間中は、ポスターや広報資料などによる広報、講習会や講演会、フォーラム、展示会などの開催、口腔診査や歯科保健指導・相談などの実施、児童生徒の標語や作文、絵画などの募集などを通して普及・啓発を図る。

(解説 2018-06-04付)