【解説】29年の人口動態統計
(解説 2018-06-07付)

 厚生労働省は二十九年人口動態統計月報年計(概数)の結果をまとめた。出生数は九十四万六千六十人と前年より三万九百十八人減少し、過去最少を記録。死亡数は、百三十四万四百三十三人で、三万二千人増加した。

 人口動態統計は、出生、死亡、婚姻、離婚、死産の人口動態事象を把握し、人口や厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的に集計し、毎年公表している。

 二十九年の出生数は九十四万六千人(推計数)で、過去最少を記録。前年の九十七万六千人(確定数)に比べ三万人減少し、出生率(人口一千対)は、七・六と前年より〇・二減少している。

 出生率を母の年齢(五歳階級)別にみると、四十五歳では前年より増加しているが、四十四歳以下の各段階では前年より減少。出生順位別にみると、すべての出生順位で前年より減少していることが分かった。

 死亡数は、三万二千人増の百三十四万人。死亡率(人口一千対)は、一〇・八と前年に比べて〇・三上昇した。

 死因別にみると、第一位は「悪性新生物(がん)」で三十七万三千人、第二位が「心疾患(高血圧性を除く)」で二十万四千人、第三位は「脳血管疾患」で十万九千人と推計。死亡者のおよそ三・六人に一人はがんで死亡している。

 自然増減数は、三十九万四千人で前年に比べて六万三千人減少。自然増減率(人口一千対)は、三・二と前年の二・六より低下し、数・率ともに十一年連続で減少していた。

 婚姻件数は、前年より一万三千組少ない六十万六千組。婚姻率(人口一千対)は四・九で前年の五・〇より低下している。

 離婚件数は、前年より四千組減少し、二十一万二千組。離婚率(人口一千対)は一・七〇で前年より一・七三低下した。

(解説 2018-06-07付)

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