文科省委託事業３０～３１年度教育課程研究校決定―道教委　全道５校が成果普及へ　保健体育や水産など５科目で

（道・道教委 2018-05-31付）

　道教委は、文部科学省委託事業「教育課程研究指定校事業」における三十～三十一年度の研究指定校を決定した。美唄尚栄高校（保健体育）、小樽水産高校（水産）、登別明日中等教育学校後期課程（数学）、稚内高校（外国語）、帯広三条高校（理科）の五校を指定。研究主題を設定して、学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関して実践研究を進め、その成果を全国に普及させる。また、各学校での授業改善の参考資料にするとともに、今後の教育課程や指導方法などの改善を図っていく。

　実践研究の内容は、各教科などの研究課題に基づいて各学校で研究主題を設定し、学習・指導方法や評価方法の工夫改善についての実践研究を行う。

　具体的には、①基礎的な知識・技能の習得やそれらを活用して課題を解決するための思考力、判断力、表現力等の育成を重視した学習指導②他者との協働性を重視した言語活動を取り入れた学習指導③学習の見通しや振り返りの活動を取り入れたり、実社会・実生活とのかかわりを踏まえたりすることなどによって生徒の主体性をもたせたり、有用性を実感させられたりする学習指導―の三点に留意して研究を進める。　

　評価方法の工夫改善については、学習・指導方法の工夫改善と一貫性をもった形で取り組み「ペーパーテストのみによらない多様な評価方法による観点別学習状況の評価」「主体的に学習に取り組む態度または“思考力、判断力、表現力等”の観点における評価方法の工夫改善」「基礎的・基本的な知識・技能だけでなく、それらを活用した思考力、判断力、表現力等をも評価するために効果的なペーパーテストの工夫改善」に取り組んでいく。

　今回指定を受けたのは、美唄尚栄高（保健体育）、小樽水産高（水産）、登別明日中等教育後期課程（数学）、稚内高（外国語）、帯広三条高（理科）の五校で、研究期間は二年間。研究主題を設定し、学習・指導方法および評価方法の工夫改善に関して実践研究を進め、その成果を全国に普及する。また、各学校での授業改善の参考資料とするとともに、今後の教育課程や指導方法などの改善を図っていく。

(道・道教委 2018-05-31付)