『きた　ものがたり』中学校版作成　松浦武四郎など１６人紹介　道教委がWebページに公開

（道・道教委 2018-05-31付）

北海道の歴史・文化の創造に貢献した１６人を紹介

　道教委は、中学校用の北海道版道徳教材『きた　ものがたり～北海道の先人の生き方に学ぶ』を作成し、Ｗｅｂページに公開した。北海道の命名者である松浦武四郎のほか、アイヌ語の通訳としてアイヌと和人をつなぐ役割を果たした加賀伝蔵など、北海道の歴史・文化の創造に貢献した十六人の足跡を紹介。今後、冊子版を作成して生徒に配布する予定で、道徳の時間、社会科や総合的な学習の時間などで活用し、ふるさと北海道への誇りと愛着を育む教育活動の充実を図るよう呼びかけている。

　道教委は前年度、道道徳教育推進会議において、小学校高学年用の北海道版道徳教材『きた　ものがたり～北海道の先人の生き方に学ぶ』を作成。北海道、札幌市、全道十四管内にゆかりのある十六人を取り上げ、教材の効果的な活用を促している。

　今回完成した中学校用の教材では、松浦武四郎のほか、地域にゆかりのある人物の中から、小学校用とは別に十六人を選定。アイヌ語通訳としてアイヌと和人をつなぐ役割を果たした加賀伝蔵、江戸幕府の役人として初めて宗谷で越冬し、日本で初めてストーブを製作した梨本弥五郎、北海道の畜産業の発展に寄与したエドウィン・ダン、白老町で地域医療に貢献した高橋房次など、本道の歴史・文化の創造、発展に寄与した人たちを紹介している。

　今後、小学校高学年・中学校用教材の冊子版を作成し、道内各学校の小学五・六年生、中学一年生の児童生徒に配布する予定。

　道教委は各学校に対し、道徳の時間、社会科や総合的な学習の時間などで活用し、ふるさと北海道への誇りと愛着を育む教育活動の充実を求めている。

(道・道教委 2018-05-31付)