【解説】障がい者の職業紹介状況
(解説 2018-06-19付)

 厚生労働省は、二十九年度障がい者の職業紹介状況等をまとめた。ハローワークを通じた障がい者の就職件数は、前年度比四千五百八十五件増の九万七千八百十四件と、九年連続で増加。就職率は〇・二ポイント減の四八・四%となった。

 障がい種別の就職件数は、身体障がい者が百八十四件減の二万六千七百五十六件、知的障がい者が六百四十五件増の二万九百八十七件、精神障がい者が三千六百九十七件増の四万五千六十四件、そのほかの障がい者が四百二十七件増の五千七件。

 新規求職申込件数は一万二百九十件増の二十万二千百四十三件。就職率(就職件数/新規求職申込件数)は〇・二ポイント減の四八・四%となった。

 就職先を産業別でみると、医療・福祉が三万五千五百六十六件と最も多く、全体の三六・四%。製造業が一万三千五百九十五件で一三・九%、卸売・小売業が一万二千四百十二件で一二・七%となっている。

 障がい種別の就職先について、最も多い医療・福祉では、身体障がい者は八千五百九十二件と全体の三二・一%。精神障がい者は一万八千三百三十六件と全体の四〇・七%、知的障がい者は六千九百四件と全体の三二・九%、そのほかの障がい者は一千七百三十四件と全体の三四・六%を占めた。

 職業別の就職状況は、運搬・清掃包装などの職業が三万三千七百六十七件と最も多く、事務的職業が二万二百八十二件、生産工程の職業が一万二千六百六十六件、サービスの職業が一万一千八百三件と続いた。

 解雇数は、九百三十七人増の二千二百七十二人。解雇の理由としては事業廃止が一千五百八十三人と大半を占めた。

 なお、道内の就職件数は、六十三件増の四千六百六十件。就職率は一・九ポイント減の四七・九%だった。

(解説 2018-06-19付)

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