道徳教育推進校が決定―道教委 28校指定し授業研究 「考え、議論する道徳」目指す
(道・道教委 2018-07-10付)

 道教委は、三十年度道道徳教育推進事業における道徳教育推進校を決定した。岩見沢市立美園小学校、岩見沢市立光陵中学校などの新規を含む二十八校を指定。推進校のうち、小学校は「特別の教科 道徳」の実施、中学校は来年度の全面実施に向け、道徳教育の全体計画、道徳の時間の年間指導計画の改善や「考え、議論する道徳」への転換に向けた授業改善などの研究を進め、成果の普及を図っていく。

 文部科学省委託「道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業」の一環。学習指導要領等の趣旨、児童生徒・学校・家庭および地域などの実態を踏まえ、創意工夫を生かした道徳教育の実践研究を行い、その成果を普及することで道内の道徳教育の充実に資することを目的としている。

 本年度の道徳教育推進校として、小学校は岩見沢市立美園小など新規十校を含む十四校、中学校は岩見沢市立光陵中など新規十校を含む十四校を指定した。

 推進校の小学校では、「特別の教科 道徳」の実施を踏まえ、中学校では、三十一年度の全面実施に向け、道徳教育の全体計画、道徳の時間の年間指導計画の改善、「考え、議論する道徳」への転換に向けた授業改善、評価の工夫などに関する研究を進める。

 具体的には、①「特別の教科 道徳」(小学校)および道徳の時間(中学校)の授業公開や実践発表による管内への成果の普及②学校全体で重点的に取り組む「道徳教育推進週間・月間」の実施③道徳教育にかかわるアンケートの実施による事業の検証(年二回)④『道徳教育に関する校内研修の手引』を活用した校内研修の実施⑤道徳教育にかかわる先進事例の収集―などを行う。

 研究の推進に当たり、道徳教育用教材『きた ものがたり~北海道の先人の生き方に学ぶ』『北海道道徳教育Webプログラム』『北海道おもてなしハンドブック』『はあと・ふる1・2』『私たちの道徳』を活用する。

 また、文科省の委託によって道教委が実施する道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業における道道徳教育推進会議に参加するとともに、道徳教育にかかわる調査・研究、検証に協力。道教委は、推進校の研究成果を取りまとめ、道内の各学校に普及啓発する。

 三十年度道徳教育推進校はつぎのとおり。

▼小学校

▽空知=岩見沢市美園(新規)

▽石狩=千歳市高台(新規)

▽後志=積丹町美国(新規)

▽胆振=登別市若草(新規)

▽日高=日高町富川(新規)

▽渡島=森町尾白内(新規)

▽檜山=江差町江差(新規)

▽上川=旭川市東五条

▽留萌=小平町小平(新規)

▽宗谷=稚内市稚内南(新規)

▽オホーツク=網走市白鳥台

▽十勝=音更町下士幌

▽釧路=鶴居村幌呂

▽根室=中標津町中標津東(新規)

▼中学校

▽空知=岩見沢市光陵(新規)

▽石狩=恵庭市恵み野

▽後志=黒松内町黒松内

▽胆振=厚真町厚真(新規)

▽日高=平取町平取(新規)

▽渡島=函館市青柳(新規)

▽檜山=今金町今金(新規)

▽上川=東神楽町東神楽(新規)

▽留萌=遠別町遠別

▽宗谷=稚内市稚内南(新規)

▽オホーツク=北見市北

▽十勝=中札内村中札内(新規)

▽釧路=釧路市阿寒湖(新規)

▽根室=中標津町広陵(新規)

(道・道教委 2018-07-10付)

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